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2007.08.07

松涛美術館の景徳鎮千年展

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昨年10月からはじまった“景徳鎮千年展”(7/31~9/17)は松涛美術館が最後。一月、茨城県陶芸美術館で見るつもりだったが渋谷の松涛美に巡回することがわかったので、鑑賞を遅らせていた。

作品127点のうち1975年にやかれたものが74点あるから、清王朝までのものは53点。昔の景徳鎮窯でやかれたものが7割りくらい占めていると思っていたから、これくらいの数だったらわざわざ笠間までクルマを走らせることもなかった。待っていてよかったなという感じ。

展示品は青白磁、青花(染付)、色絵磁器などブランド窯、景徳鎮窯で焼かれた磁器のすばらしさを遺憾なく伝えており、大きな満足が得られた。やきもののタイプでいうと、景徳鎮で関心が高いのはやはり青花と五彩、粉彩などの色絵磁器。

景徳鎮で青花がつくられるようになったのは元時代、14世紀の中ごろ。そして、明時代に宮廷で使う器物を専門に焼成する“官窯”がつくられ、青花をはじめ中国におけるやきものの中心地として発展していく。今回、14点の青花がある。時代の内訳は元2点、明8点、清4点。お気に入りは清時代にやかれた上の“青花宝相華唐草文双耳扁壺”。青の輝きに目を奪われるとともに、心を打つのがリズミカルに繰り返される宝相華や唐草文と扁壺の形が見事に融合しているところ。

明・清のころ技術上の革新を重ね、色の鮮明さが増し、多様な色を使って対象を絵画のように繊細に描けるようになった色絵では、日本のやきものでは見られない色に釘付けになる。黄色一色の“黄釉碗”(明)、下のうすピンクが目を惹く“粉彩唐花文水注”(清)、黄地に花鳥がいっぱい描きこまれた“黄地粉彩花鳥文椀・盤”(清)。こんなきれいなピンクや黄色のやきものがみられるのは中国からやってきた展覧会ならではのこと。台北の故宮博物館にある同じ色の作品を見ているようで久しぶりに興奮した。

また、形のいい花瓶、蒜頭瓶(さんとうへい)の胴の部分に草花模様や生き生きとした鳳凰、龍が描かれた“五彩龍鳳文蒜頭瓶”や日本でもよくみる鹿が沢山登場する“粉彩百鹿文双耳大壺”にも足がとまる。一味も二味も違う本場の中国陶磁を十二分に楽しませてもらった。これが300円で見られるのだから、有難い。

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