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2007.08.17

やなを支える竹かご職人

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国立新美術館の“日展100年展”(7/25~9/2、拙ブログ7/307/318/1)にすごく惹きつけらる画題の絵があった。それは日本画家、宇田荻邨(うだてきそん)が描いた上の“梁(やな)”。竹のすのこの上を飛び跳ねる鮎と激しい水流の白さに思わず見入てしまった。見るからに涼しげな絵で、暑さを忘れさせてくれる。

ところが、恥ずかしいことにこの“やな”は何なの?状態。山登りにいくとか川で遊ぶという経験が乏しいので、川魚の知識はまるで無い。旅行先の旅館で鮎を食べたことは何度もあるが、この川魚を獲る“やな”のことは全く知らなかった。どういうわけか、TVのニュースでも、“やな”の映像を見たことがない。

昨日、たまたま見ていたNHK夕方6時のニュース、首都圏ネットワークでこの“やな”がでてきた。荻邨の絵が頭にこびりついていたので、“これはいいタイミング!”とばかりにわずか10分くらいのレポートだったが目を皿のようにしてみた。

このやなは栃木県の那珂川町谷田を流れる那珂川にある“高瀬観光やな”(下の写真)。中に石をびっしり入れた竹かごで水流をせきとめ、画面まん中の竹のすのこに打ち上げられる鮎を獲るのである。孫悟空のようにひとっ飛びで現場に駆けつけ、鮎を手でつかんでみたい気持ちになった。

番組に出演した竹かご職人さんたちが竹かご、500個を2ヶ月かけてつくるそうだ。左右に並べられた竹かごの最後の2つは直径、高さが3mもある大きなかご。“太郎かご”、“次郎かご”という名前がついているらしい。シーズンが終わる10月には竹かごは壊し、来年はまたつくるとのこと。“やな”は川魚を獲る漁法として昔から続く夏の風物詩であるが、この仕掛けが長年にわたって培われた竹かご職人さんたちの技に支えられていることを忘れてはならない。

あゆ料理を食べさせてくれるのがやなのそばにある“やな場”(高瀬観光やな)。最近食べる話が多いが、とれたての鮎の塩焼きとか刺身は美味しそう。来年の“やな”旅行が半分くらい固まってきた。

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