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2007.07.21

静嘉堂文庫の青磁のきらめき展

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静嘉堂文庫で7/29まで開催している“中国・青磁のきらめき展”をみてきた。この展覧会はなにを勘違いしたのか開幕日(6/16)の一週間くらい前に出かけ、入り口が閉まっているのをみてドッと疲れ、急に関心がしぼんでしまった。

が、チラシに載っているやきものは過去全部みているのでパスしてもいいのに、どうも気になってしょうがない。これが青磁の魅力なのかもしれない。今回所蔵の青磁を沢山展示するというから、未見の作品と図録を期待して再度緩やかな坂道を登った。

残念ながら、図録は予想通りなかった。会場には出品作の主だったものが掲載されている3つの図録(入手済み)が並んで置いてあった。これを青磁の図録としてまとめて欲しかったのだが。。総出品数は81点で、そのうち未見の青磁はいくつかあったが、これまでみた優品を上回るほどのものはなかった。で、館自慢の青磁の名品をまた鑑賞することになった。

絵でもやきものでも名品は何回みても飽きないばかりか、さらにその美のとりこになっていく。上はいつも光沢のある明るい青緑色に痺れる“青磁香炉”(南宋時代、12~
13世紀)。南宋官窯でやかれた青磁は貫入と呼ばれる氷裂文が表面にできるのが大きな特徴。この貫入は窯から出したあと、素地と釉薬の収縮率の違いにより生じる。

南宋から元の時代(13世紀)、龍泉窯でやかれたものが出品作の大半を占めるが、ここにあるのは粉青色が美しい砧青磁ではなく、天龍寺青磁と呼ばれる緑色の釉のかかった壺や盤、鉢。“青磁牡丹唐草文深鉢”(重文)をはじめ、“青磁縞文壺”、“青磁稜花盤”など形、色とも申し分ない青磁の名品を前にすると、気持ちが段々昂ぶってくる。

下は今回の収穫だった鈞窯(5点)のひとつ“澱青釉紫紅斑双耳香炉”(元時代、14世紀)。胴部の丸く張り出した形と乳濁した青色の輝きがなんとも目に心地いい。戸栗美術館でみた同じく澱青釉の瓶(拙ブログ7/6)より、こちらのほうが釉薬が厚くかかっているため、青が濃い。またアクセントになっている赤紫の斑と青の対比がさらに魅力あるものにしている。以前見たときにも増して、この存在感のある香炉に魅了された。

これでここにある中国の陶磁は一休みできる。

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