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2007.06.08

東近美工芸館の友禅と型染展

875東近美工芸館では現在、所蔵品による“友禅と型染展”を開催中(6/2~
7/8)。

着物の柄や色には大変興味があるから、こういうタイトルの展示にはすぐ反応する。

といっても、華やかな友禅着物を沢山見ているわけではなく、ここで過去あった企画展や人間国宝展などでお目にかかる程度だから、知識の量は極めて少ない。

今回は12点飾ってある。“友禅”の名前だけで気分は“ハレ”モードに切り替わるのに、有名な近代の友禅作家の名品がずらっとあると体がすこし熱くなってくる。お気に入りは森口華弘(5点)と山田貢(2点)の着物。森口の“駒織縮緬友禅訪問着 早流”、“訪問着 薫秋”と右の山田の“紬地友禅着物 夕凪”は以前じっくり観たので、その印象深い模様が体に浸み込んでいる。

加賀友禅の人間国宝、木村雨山の2点が着物全体に柄が施されているのに対し、二人の着物には白地の余白がほどよくあり、洒落た模様がリズミカルに配されている感じがする。モダン感覚の流水文が目を惹く“早流”を目鼻立ちのはっきりした女性が身にまとったときの着姿はさぞかし美しいだろう。

山田の“夕凪”では、竿につるされた漁労の網を文様化した“網干”が下から上に幾重にも描かれている。網干の大きさは均一ではなく、下の網干は上と比べ大きく、横に長くのびており、まるで遠近感のある浜の景色を描いた絵をみているよう。

型染のコーナーにある芹沢銈介の作品は着物、屏風、団扇絵帖の4点。いずれもその鮮やかな色彩と洒落た形に釘付けになった。なかでも、生地一面にピンクの山、黄色の岩、青の小川、鳥、草木などの同じ模様を反復させた“縮緬地型絵染着物・紙漉村”が目を楽しませてくれる。

今回の収穫は芹沢の隣にあった伊砂利彦の3点、“奥入瀬”、“流れ”、“リモージュの市場”。はじめた見たが、斬新なフォルムの組み合わせに大変魅せられた。作品をもっとみてみたいと思わせる作家である。

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