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2007.05.28

琳派展の抱一、其一

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展示替えが4、5回ある琳派展(畠山記念館、6/10まで、最初の拙ブログは4/9)は1点を残し書画(31点)、工芸(24点)が全部でてきた。お目当ての琳派の名品を目の中におさめたので、ここへは当分来なくてもよくなる。

現在、展示されているのは会期中飾ってある本阿弥光悦、尾形乾山のやきもの、鹿の蒔絵硯箱、能面、そして絵画。酒井抱一の絵は今回8点展示されたが、今見られるのは“風神雷神”のみ。上は5/27まで展示されていた“月波草花図”(三幅)の真ん中、“波上名月図”。

8点見たなかでは“富士見業平図屏風”とともに心を動かされた作品である。月がとにかくデカイ。月がこんなに大きく描かれた花鳥風月画はほかに見たことがない。そして、荒々しい波頭の表現が上手。平板な月とは対照的に立体的に描かれた波頭を手前から向こうに連続させ、横に寝かせた筒があるような奥行きをつくっている。また、抱一らしいのは胡粉の白の点々で飛び散る水しぶきを美しくみせるところ。

この美術館の図録を手にしたときから公開を待っていたのが下の鈴木其一作、“向日葵図”(部分、展示は5/27で終了)。期待通りのすばらしい向日葵だった。真ん中に大きく花開いた向日葵を描き、上にはまだ咲いてない花を横向きで二つ描いている。これはぱっと見ると平面的な絵だが、よくみると、隣の葉と重ねたり、一枚の葉でも裏と表の両面から描いたりしているのですっとのびる茎のまわりは充分立体的になっている。この向日葵は忘れらない一枚になりそう。

全体の作品のなかで最も関心が高かったのが乾山の立葵と抱一の絵、其一の向日葵。で、次に狙っていたのが6/10まで展示される本阿弥光悦&俵屋宗達の“金銀泥薄下絵古今集和歌巻”。金銀泥で描かれた右左に大きくカーブする薄とその上に墨書された和歌が華やかに響き合っている。秋の時分にみると一層魅了されることだろう。ここにある宗達の絵、3点のなかでは“騎牛老子図”(6/10まで)がお気に入り。正面を向く老子を背中にのせた牛の前進する姿と体の量感表現が見事!

明日からは渡辺始興の“四季花木図屏風”が登場する。4度目の畠山詣でとなりそう。

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