« パリへ 洋画家たち百年の夢 | トップページ | 大リーグ序盤戦の日本人選手 »

2007.05.01

永青文庫の白隠展

367永青文庫で開催中の‘白隠展’は
4/24から後期(6/2まで)に入り、作品が半分くらい替わったので、再度でかけた。

現在は30点がでている。前期の作品とあわせると46点見たことになる。

今年は白隠(1685~1768)に縁がある。森美術館の“日本美術が笑う”(5/6まで)で9点みて喜んでいたら(拙ブログ2/2)、ここでもどっとでてきた。さらに、早稲田大学の構内にある会津八一記念博物館で5/7~6/2に行われる白隠展にここが所蔵する14点(今回出品された46点とはちがもの)が展示されることになっている。

白隠作品を最も多く所蔵しているといわれる永青文庫コレクションの60点が体のなかにはいれば、白隠の世界にかなり近づけるのではないかと今はワクワク状態。白隠の作品は3つくらいに分けられる。書、墨オンリーの仏画など、それと墨プラス部分的に色をつけた絵。

白隠の書は通りいっぺんの書ではない。漢字を造形化しているのである。例えば、“楽字”では下の木の部分を長くのばしたり、“中字”ではまんなかの線を掛け軸の下までびよっとのばす!絵画では布袋さんや文殊菩薩、観音様、達磨さんを描いたものが多いが、全体の感じはやわらかく笑いに溢れているのが特徴。

僧侶は苦労や悲しみからなかなか抜け出せない民衆を救い、幸せにするために存在しているのだから、白隠が描く仏画は口でしゃべる以上に見る者の心をなごませ、元気を与えたにちがいない。江戸時代と生活のテンポの速い現代とでは人々の悩みの質は違うとはいえ、ユーモラスな絵は何にもまして嫌なことを忘れさせてくれる。お気に入りは“お福粉挽歌”や“白澤図”。

後期のみの展示にぐっとくる肖像画が2点あった。小さな点々で表した口のまわりの髭あとが印象深い“臨済・雲門像”と右の“達磨図 どうみても”。大きな“達磨図”に
200%KOされた。顔を真横から描いた日本の人物画で魅了されるのは昨日取り上げた藤島武二の“女の横顔”、関根正二の“少年”(拙ブログ2/4)とこの白隠の“達磨図”。濃い墨で力強くひいた体の太い輪郭線に圧倒される。

白隠の絵はユーモラスな人物画だけではなかった。ますます白隠に惹き込まれる。

|

« パリへ 洋画家たち百年の夢 | トップページ | 大リーグ序盤戦の日本人選手 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 永青文庫の白隠展:

« パリへ 洋画家たち百年の夢 | トップページ | 大リーグ序盤戦の日本人選手 »