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2007.04.02

リスボンのサプライズ!とファド

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ポルトガルの首都、リスボンはイベリア半島では最も長い川、テージョ川(全長1008km)の河口部に位置している。テージョ川はポルトガル側の名前で、スペインを流れるときはタホ川。トレドの町を囲むように流れていたあのタホ川が川幅を広げ、リスボンで大西洋に注ぐのである。エボラを出発したバスが大きな橋を渡ってリスボンに近づく。後から思うとこの橋がポルトガル観光で一番のサプライズだった!

1998年に完成したこの“バスコ・ダ・ガマ橋”(上の画像)は全長17.2kmある。とてつもなく長い大橋である。橋の下は海?海ではなくテージョ川。が、誰でも海と見紛う!波の揺れ方をみるとやっはり海。川にはみえない。バスは延々と走りつづける。津軽海峡の最も幅の狭いところが18.7km。スペイン側からアフリカのモロッコがみえるジブラルタル海峡は14km。バスコ・ダ・ガマ橋は丁度津軽海峡に橋を架けたようなもの。この橋を通ったのは人生の思い出になる。

リスボンの人口は中心部だけだと55万人だが、周辺を入れた大リスボンでみると250万人。大都市の雰囲気が漂っている。ヨーロッパのほかの都市との違いは坂が多いこと。しかも傾斜がかなりある(真ん中の画像)。歩くとフーフーいいそうな坂である。ローマにも登りのきつい坂が結構あるが、これほど急ではない。目を楽しませてくれるのが道路に埋め込まれた大理石。立方体に切って装飾的な模様をつくっている。でも、この大理石はつるつるしているから、よく滑るそうだ。転ぶと硬いので痛いと現地の日本人ガイドさんがこぼしていた。

このガイドさんはサッカーが好きなのか、昨年のワールドカップで国中が盛り上がった話しを生き生きと伝えてくれた。ポルトガルが40年ぶりにベスト4に入ったことは記憶に新しいところだが、ポルトガルでは6~7月は全国が国旗(赤と緑)だらけになったそうだ。最初はタクシー組合が自費で国旗をクルマに立てるとこれがバス、地下鉄(ドアと窓)に広がり、さらにアパートのベランダ、個人の家では屋根にと国旗がひらめいたという。サッカーで国民の心が一つになるのだから、ヨーロッパではサッカーはやはり特別なスポーツである。

ツアーのキャッチコピー“哀愁のポルトガル”からイメージするのがファド。スペイン観光にポルトガルが加わるのもいいかなと思ったのはひとえにファドが聴けるから。ポルトガルの伝統的な民俗歌謡、ファドを聴かせてくれるのはファドレストラン。このあたりは下町なのだろうか、店のまわりの建物の壁には黒色の落書きがいっぱい。まさに裏町の石畳にファの歌声が響くといった感じ。でも、一人ではとても来れそうにない。

この店はファドのほかにフォークダンスをみせてくれる。ファドの歌い手は女性2人と男性1人。ベテランの女性が一番よかった(下の画像)。3年くらい前、BS2で女性のトップ歌手が都内のレストランで歌っていたのを聴いたことがある。後にも先にもファドの経験はこれだけ。この番組を録画し、ときどき楽しんで耳を慣らしていたから、生で聴くファドの歌声にすんなり入っていけた。片手をポケットをつっこんで歌う男性はガイドブックに載っているほどの有名な歌い手だった。でも琴線にふれるのは切なく恋心を歌う女性歌手のファド。

ショーの後、二人は自分の歌を録音したCDをほかの誰よりも先に売りにきた。歌い終わると拍手と掛け声をすこしオーバーにやりすぎたためだろう。場を盛り上げるには参加者もときには演技でもパフォーマンスをするのが礼儀と心得、それを実行しただけなのに。CDは日本に帰って情報を仕入れたあと購入することにした。

ファドはラテン語で“運命とか宿命”を意味するらしい。アマリア・ロドリゲスという歌姫のファドが評価が高いから、この人の歌で“宿命”を感じてみたい。ファドに嵌るかもしれない。

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