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2007.03.18

クエンカの渓谷と宙吊りの家

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この旅行ではじめて知った地名が二つある。スペインのクエンカとポルトガルのエボラ。クエンカはバレンシアからマドリードの中間点、ややマドリード寄りのところにある。標高1000mの高原にあり、4万人が住んでいる。行程表には“世界遺産の町、宙吊りの家”見学となっているが、旅行本にはこの町のことは少ししか書かれてないので何が楽しいのか見当がつかなかった。で、期待値もそれほど高くない。

バスを降り、昼食を食べる元修道院を改築した国営ホテル、パラドールに向かってすこし急な坂を登っていると、添乗員さんが左手に流れるウエカル川の対岸上に見える“宙吊りの家”(真ん中の画像)を教えてくれる。だが、10人いれば10人“あれがどうして宙吊りなの?”と感じるのではなかろうか。そのときは後から、近くに行くとのことだから、あまり詮索せずパラドールに入った。

スペイン好きの人には中世の頃古城や修道院、貴族の館だったパラドールに宿泊するのも楽しみの一つらしい。全国で90ヶ所あるという。確かに中庭があり、壁や天井に宗教画や古典画が描かれた部屋など歴史を感じさせる建築物で食事をするのも悪くない。メインディッシュの豚にバレンシアの中央市場で感じたのと同様の匂いが少しあり、ちょっとブルーになりかけたが、なんとか全部食べた。慣れればOK。

さて次はあの“宙吊りの家”を見学するのかと、大きなワクワク感もなくバスに乗りまわりを眺めていると、これまで観たことのない奇岩が現れてきた。徐々に岩々のスケールが増し、迫力ある景観に目を奪われる(上の画像)。かつては海底にあった石灰岩層が隆起し、後にウエカル川に削られてできた自然の芸術である。ミニカッパドキア風の渓谷をぐるっとまわり、観光客が集まる峠の見晴台で写真タイムとなった。

眼下に先ほど食事をしたパラドールが見える。旧市街とパラドールがある対岸には吊り橋がかかり、下の渓谷はかなり深い。橋の近くにあの“宙吊りの家”がある。すこしずつこの町の地形がつかめてきた。家を見る前、現地ガイドの話しを聞きながら、1時間くらい大聖堂がある町の中心部を散策した。

14世紀に建てられた“宙吊りの家”は近くでみると、下の写真のように各階のベランダは崖から出ている。これで“宙吊り”と呼んでいるのである。でも、家が宙にぶらさがっているわけではないから、この呼び方と実際の光景にはギャップがある。ただ、横からみると一度最接近してみた鳥取県にある三徳山・投入堂(国宝)を彷彿とさせる。現在、この家は抽象美術館&レストラン。バスにもどる途中、吊り橋を通ったが、高いところはあまり好きではないので下を見ず、足早に渡った。

市内観光でガイドさんがベラスケスが泊まったというホテルを案内してくれ、とても興味深い話しを聞かせてくれた。これは明日のプラド美術館のところで紹介したい。

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