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2007.01.07

今夏の金刀比羅宮展

620今日の朝日新聞に跳びあがるくらい嬉しい展覧会情報が載っていた。

香川県の金刀比羅宮にある円山応挙の障壁画や右の伊藤若冲の“花卉図襖”などがごそっと東芸大美術館にやってくるようだ。

“金刀比羅宮 美の世界展”と銘打ち、会期は7/7~9/9の2ヶ月間。書院を飾る障壁画のなかで応挙の40点近い襖絵がまとまって展示されるのははじめてとのこと。そして、これらは08年日仏修好150周年を記念し、パリでも展示される予定だという。

金刀比羅宮へは一度訪れ、応挙の絵はみたことがある。が、04年、若冲の襖絵が公開されたときは広島から横浜へ戻っていたので泣く々鑑賞を断念した。日本美術を楽しむためには忍耐力が必要なことは重々わかっており、またいつか見れるだろうと慰めてはみたものの、この先10年は無理だろうなと思っていた。その若冲の襖絵が東京で見られるのである。これは有難い。

昨年あたりから盛り上がりをみせている若冲、応挙、芦雪、蕭白らの江戸絵画人気が金刀比羅宮を動かしたのであろうか。これを実現してくれた東芸大美に拍手々である。日本での展示のあと、パリに持っていくというが、こちらの企画のほうが先にあったのかもしれない。

OkyoやJakuchuの傑作がこうした展覧会を通してヨーロッパの人々の目に触れるのは大変意義深いことではなかろうか。日本絵画といえばいつもHOKUSAIやRIMPAが定番では新鮮味がない。時代が江戸の絵画を求めており、若冲や応挙が新定番になるかもしれない。ところで、日仏修好150周年の日本側の美術品の公開はわかったが、フランスからは何が目玉でくるのだろうか?要チェックである。

これで今年の若冲鑑賞の流れができた。相国寺で開催される“若冲・動植綵絵展”(5/13~6/3)で再度若冲ワールドに浸り、得意の夏は東芸大で念願の“金刀比羅宮の襖絵”に会う。まだ確認してないが、相国寺では動植綵絵のほかに“金閣寺大書院障壁画”(重文)もあわせて展示してくれるのではないかと秘かに期待している。勝手な夢はさらに続く。それは昨年10月、“ららぽーと豊洲”のなかに開館した“平木浮世絵財団・UKIYO-eTOKYO”でここが所蔵する“花鳥版画”6点(拙ブログ06/8/19)を観ること。

今心に描いている理想の若冲作品コースがはたして実現するだろうか?こういうときは美の女神、ミューズの優しい心におすがりするしかない。ミューズへのお祈りを日課としよう。

<展覧会プレビューの更新>
1/1以降、下記展覧会情報を入手したので“展覧会プレビュー”に追加した。また、茨城県陶芸美術館で開催される“景徳鎮千年展”(1/20~3/21)は7/31~9/17、渋谷の松涛美術館に巡回することがわかったので、削除した。

2/27~3/21   フンデルトヴァッサー展      日本橋三越
3/15~4/2    川合玉堂展             日本橋高島屋

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コメント

ご情報ありがとうございます。
芸大美術館にて金比羅宮展ですか!これは楽しみな展覧会ですね。
それにしても若冲はもちろんのこと、
応挙の襖絵が40点とは…。想像もつきません…。

投稿: はろるど | 2007.01.07 23:58

to はろるどさん
あまり嬉しかったので思わず手をたたいてしまい
ました。若冲の襖絵は04年に何十年ぶりかに公開
されましたから、10年後くらいにしか観れない
なと半ば諦めてたのですが、3年経って観られるとは
思ってもみませんでした。

応挙の絵もいいですよ。40点近く見たかどうかは忘
れましたが、虎や滝のような水の流れに圧倒され
ます。開幕が今から待ち遠しいです。

投稿: いづつや | 2007.01.08 00:18

実は私はこの襖絵、2004年秋、金比羅さんで見ました。「金刀比羅宮のすべて ―奥書院特別公開―」125年ぶりに奥書院の襖絵が公開されるというビッグイベントでした。URLをリンクしていますので、お時間がある時に、その記事から「次の記事へ」をクリックして、見て行ってくださいませ。本当に素晴らしい時間と空間でした。

投稿: リセ | 2007.01.09 22:19

to リセさん
あけまして おめでとうございます。今年もよろ
しくお願いします。

朝日の記事を見たとき一瞬目を疑いました。金比
羅宮の若冲襖絵は当分公開されないものと諦め
てましたので。開幕を心待ちにしています。リセ
さんの記事は昔読んで羨ましく思ってました。
同じ感動をこの夏味わえそうです。

投稿: いづつや | 2007.01.10 17:03

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