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2007.01.15

竹久夢二の宝船

656平木浮世絵財団が“ららぽーと豊洲”のなかにつくった常設展示コーナー“UKIYO-e TOKYO”で今、新春展“江戸 正月の賑わい”が行われている(1/28まで)。

文字通り小さなコーナーなので展示してある浮世絵の数は40点くらいと少ないが、平木浮世絵財団のコレクションは定評があるので期待して足を運んだ。

狙い目の広重の正月や初春にちなんだ風景画が期待にたがわず10点あった。広重の風景画をとことん鑑賞しようと東博や太田記念美へ頻繁に通っているが、まだまだ初見の作品がでてくる。今回も半分ははじめて見る絵。三枚続きの“東都名所 洲崎弁財天境内全図 同海浜汐干之図”で惹きつけられるのは遠くにみえる海岸にいる大勢の人が米粒のように小さく描かれていることと地面の鮮やかな黄色。

羽ねつきを楽しんでいる3人の女性を画面手前に大きく描き、背景に風景をもってくる“正月の景色”も新春に相応しい絵。“江都名所 かすみかせき”や“湯しま天神社”には凧揚げがでてくる。小さい頃、凧揚げを夢中になって遊んだのが懐かしい。初日の出を描いた“江戸名所 洲崎はつ日の出”や宝船の絵もあった。広重以外では歌川国貞の羽子板絵“岩井杜若の熊谷妻さがみ”と菊川英山の“門松娘の羽ねつき”がいい。

正月にちなんだ浮世絵のほかに、“宝船”の版画が39点展示してある。宝船というと七福神が乗り込み、鯛、海老、米俵、財宝などが満載されたワンパターンの絵しか頭になかったが、今年の干支の猪が描かれたものなどいろいろな図様があった。これは楽しめる。

真ん中に大正9年(1920)の節分に発売された竹久夢二の版画、右の“宝船”が飾ってある。この絵を見るのは3度目。2年前、渋谷東急店であった回顧展にでていた。ハッとする色の組み合わせに目を奪われる。題名がまた“命も鎌椀宝船”(いのちもかまわんたからぶね)とカッコいい。で、黒の小船には命を示すハートマークが、帆には鎌とお椀が描かれている。真っ赤な着物を着て、三味線をつまびく島原の太夫は櫓をこぐ異国の男と二人の愛を宝にして、荒波に乗り出すのだろうか。

ここで夢二の絵と対面するとは思いもよらなかったが、千葉市美術館でもうすぐはじまる“竹久夢二展”(1/20~2/25)と開幕前からシンクロしているのかもしれない。チラシによると350点でるというから期待がもてる。

<展覧会プレビューの更新>
okiさんから教えてもらった損保ジャパンの展覧会と戸栗美の記念展を追加した。
4/1~6/24   開館20周年記念名品展      戸栗美術館
4/21~7/1   ペルジーノ展             損保ジャパン美術館            

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コメント

こんにちは。
昨日埼玉のほうへ行ったら、埼玉で四月から「二人のクローデル」の展覧会をやるというポスターがはってありました。
詳細は不明ですがわかり次第お伝えしますね。

投稿: oki | 2007.01.16 11:32

to okiさん
“二人のクローデル”の詳細が分かったらまた
教えてください。情報有難うございます。

投稿: いづつや | 2007.01.17 15:21

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