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2007.01.06

即席めんの生みの親、安藤百福氏死去

619即席めんの生みの親、日清食品の安藤百福氏が5日亡くなった。享年96歳。

この人のお陰で人類はどれだけ麺類を食べることが身近になり、幸せになったことか!

日清の“チキンラーメン”は小さい頃よく食べたし、学生の時分は下宿でいろんな商標のインスタントラーメンを食べ較べた。今はヨーロッパ旅行の行き帰りの飛行機のなかでサービスされる小さめのカップラーメンしか縁がない。

面白いのは行きはアイスクリームかミニカップめんかをスチュワーデスから聞かれるとアイスクリームを選択する人が半分くらいいるのに、帰りの機内では大半がカップめんにすること。日本食を1週間でもはなれていると、この小腹がふくれるカップめんがものすごく美味しく、有難い。

インスタントラーメンが世に出たのは1958年。安藤氏が48歳のときだそうだ。そして、“カップヌードル”が登場するのが1971年。米国へ視察旅行した際、アメリカ人が即席めんを紙コップに入れ、フォークで食べていたのを見て“カップヌードル”を思いついたという。いつの世もアイデアがひらめく人は超観察力の持ち主である。05年には宇宙飛行士の野口さんがスペースシャトル・ディスカバリーのなかで宇宙食用の“スペース・ラム”を食べた。

現在、即席めんの需要は世界的に伸びているそうだ。05年における世界の総需要は857億食で、そのうち中国・香港が442億食と全体の52%を占める。2位はインドネシアで124億食。これに日本(54億食)、アメリカ(39億食)、韓国(34億食)が続く。01年と較べてベトナム、中国、ロシア、メキシコでは伸び率が100%を超えており、需要はさらに拡大する勢いである。これに対して、日本や韓国は横這い状態。

アジアやアメリカ、メキシコ、ブラジルで需要が伸びてるため、市場規模は09年には1000億食に達すると見られている。とくに中国人の即席めんへのニーズは高く、今のペースで増え続けると全需要の60%くらいが中国での消費ということになる。もともとめんを食べる習慣があるから、安くて手軽に調理できる即席めんは高成長で仕事に生活に忙しい中国の人たちにとって欠かせない食べ物になっているのだろう。

日本で生まれた食文化がいまや世界各国の日常の食べ物になり、また災害や戦乱時の非常食として役立っている。この即席めんをつくりだした安藤氏の多大な功績に対し感謝するとともに、ご冥福を心からお祈りしたい。合掌!

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コメント

こんばんは
わたしにとっては地元の方でした。
インスタントラーメン記念館で、自分オリジナルのインスタントラーメンを作った楽しい想い出があります。
その記念館には百福さんの研究場所・通称<鳥小屋>も再現されています。
百福さんの偉大なところは、ノウハウを全て公開し、この業界の底上げを先導し続けたことかと思います。

ご冥福をお祈りします。

投稿: 遊行七恵 | 2007.01.10 00:30

to 遊行七恵さん
安藤百福氏が即席めんの生みの親というのは知り
ませんでした。随分長生きをされた方なのですね。
即席めんは今や世界の人に知られた日本の食べ物
としてはスシより人気があるかもしれませんね。

最近の需要データを見てみると、アジアですごく
伸びてます。安藤氏様々ですね。ご冥福をお祈り
したいと思います。

投稿: いづつや | 2007.01.10 17:26

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