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2006.12.23

06年感動の美術品・ベスト10! その三 静物・花鳥

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3回目のモティーフは静物と花鳥。花鳥画は広く解釈し、龍や獅子の絵も入っている。選ばれた作品は前と同様、今年はじめて鑑賞した絵で、過去観たことがありいつ見ても感動する、例えば、酒井抱一の“花鳥十二ヶ月図”(三の丸尚蔵館の花鳥画展)などは含まれていない。女性画とともに目を楽しませてくれた10点の画像をクリックし、拡大版でご覧いただきたい。

 その三 静物・花鳥ベスト10!

★“果物籠”(5/3):カラヴァッジョ、アンブロジアーナ絵画館(4月)

★“パン籠”(10/2):ダリ、ダリ回顧展(9/23~07/1/4、上野の森美術館)

★“華厳宗祖師絵伝”(6/12):高山寺、大絵巻展(4/22~6/4、京博)

★“動植綵絵・菊花流水図”(6/178/21):伊藤若冲、花鳥・若冲展(3/25~9/10、三の丸尚蔵館)

★“菜蟲譜”(4/78/19):伊藤若冲、18世紀京都画壇展(3/25~4/9、京博)

★“百鳥図”(10/24):長澤芦雪、応挙と芦雪展(10/7~12/3、奈良県立美術館)

★“刺繍・花鳥図”(上):日本民藝館、朝鮮民画展(10/3~12/20、日本民藝館)

★“山鳥”(下):小林古径、大いなる遺産 美の伝統展(2/5~26、東京美術倶楽部)

★“唐獅子”(9/28):前田青邨、前田青邨展(9/5~10/9、岐阜県美術館)

★“鶴舞”(1/16):加山又造、川村記念美術館平常展(1月)

“朝鮮民画展”でみた“刺繍・花鳥画”にびっくりした。鳳凰や左の鳥の赤、木々のうす青、岩の濃い紫がなんとも鮮やか。これをつくったのは名も無い職人であるが、色彩感覚は尋常ではない。どこの国にも天性のカラリストはいるものだ。朝鮮の美を発見した柳宗悦の慧眼に頭が下がる思いである。

小林古径が描いた“山鳥”も衝撃の一枚。これは昨年開催された大回顧展(6月、東近美)にも登場しなかったので、まさに知られざる名作である。1939年、ニューヨーク万国博覧会に出展されて以来、これまで一度も展覧会に出品されなかったいう。会場の最初に飾ってあった大作なので、覚えておられる方も多いはず。雪の中を飛ぶ山鳥の姿が画面の中央にどんと描かれている。圧倒的な存在感をもつ山鳥を唖然としてみていた。

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コメント

>小林古径が描いた“山鳥”も衝撃の一枚

「知られざる名作展」で観たこの絵はあまりに素晴らしくて、私はこの絵のためになら追っかけすると思いました 花吹雪のような雪が、カタログでは分からないのが残念です 良い画集なら分かるのかな~

前田青邨にこの展覧会で惹かれて、浜松まで行きました 来年は岐阜の記念館にも行きたいほど好きになりました

投稿: えみ丸 | 2006.12.23 19:53

to えみ丸さん
“山鳥”をみてたとき、隣に古手の美術商らしき人が
いて、周りの人に“今回、○○さんが持っている古径の
山鳥がでているんだよ!”と興奮気味に言ってました。

えみ丸さんの目にとまった前田青邨の“洞窟の頼朝”
の別ヴァージョンもありましたし、本当にすごい展覧会
でしたね。

投稿: いづつや | 2006.12.23 21:58

いづつやさんこんばんは。
いよいよベスト10の時期ですね。
充実のエントリ、毎度楽しく拝見しております。

>動植綵絵・菊花流水図”(6/17、8/21):伊藤若冲、花鳥展(3/25~9/10、三の丸尚蔵館

私は動植綵絵が今年一番印象に残りました。
5回の会期全て、とてもワクワクしながら見に行ったことを思い出します。

来年の京都での全幅展示も見事でしょうね!

投稿: はろるど | 2006.12.23 23:45

to はろるどさん
99年の“皇室の名宝展”(東博)に若冲の“動植綵絵・
菊花流水図”は展示されなかったので、嬉しさもひと
しおです。この絵の画面構成にぞっこんです。

来年の相国寺での全点展示は話題になるでしょうね。この
とき、金閣寺大書院の障壁画群も見せてくれるのではな
いかと期待してます。

投稿: いづつや | 2006.12.24 00:20

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