松坂 大リーグ・レッドソックスへ移籍
西武ライオンズの松坂がポスティングシステムで大リーグ、ボストン・レッドソックスへ移籍することが正式に決まった。
交渉権を得たレッドソックスの入札額は日本円でなんと60億円!イチローのときの14億円を大きく上回る、びっくりするような金額である。
西武球団は毎年20億の赤字を出してるというから、3年分の損を穴埋めできるくらいの資金を得ることになる。孝行息子、松坂様々であろう。
豊富な資金を有するヤンキースがどうせ獲得するのではと誰もが予想していたのに、結果はまったくNOマークのレッドソックスだった。舞台裏はわからないが、レッドソックスは思い切った投資をしたものだ。GMのエプスタインは今年32歳。エール大学卒で4年前、28歳の若さでGMになった切れ者である。投資の収支計算はしっかりやっているだろう。
三方一両得という言葉がある。松阪の大リーグ移籍にもこれが当てはまる。まず、松坂本人。10歳のときからの夢であったという、大リーグのマウンドに立てる。また、いきなり年俸10億円くらいの契約も勝ち取れるだろう。あのやり手のボラス氏が代理人でついている。次に日米の両球団、西武は天から降ってきたような大金を手にし、球団経営はずっと楽になる。レッドソックスの場合、短期的には資金の流失だが、すぐに元はとれて、目標ROI(投資収益率)を達成するだろう。そして、ベースボールエンターテイメントを享受する側のファンは豪腕松坂の勇姿をみることができる。
地元ボストンのファンのみならず、NYに住む日本人だってフェンウェイパークにつめかけるのではなかろうか。また、日本からも大勢の松坂ファンが観戦ツアーで出かけるだろう。地元ボストンでは、日本からやってくる観光客がもたらす経済効果に目を輝かしているビジネスマンは多くいるはず。ボストンには有名な美術館があり、ヨーロッパ的な雰囲気のある街だから観光をかねたこのツアーは人気を呼ぶにちがいない。
日本でTV観戦する野球ファンにとって、来年は楽しい日が続きそう。BS2が昔の野茂のように松坂の登板する試合を毎回中継してくれるだろうから、松坂とイチロー、松井、井口、城島との対戦がみられる。日本人バッターとの対戦以上にワクワクするのがライバルヤンキースのAロッド、ジーターらと勝負。彼らに対してどんなピッチング見せてくれるだろうか。
松坂とレッドソックスとの入団交渉はこれからなのに、大リーガー松坂のイメージがどんどんふくらんでいく。トルネード投法の野茂英雄を超える可能性を秘めた松坂大輔というピッチャーはそれだけ見る者に夢を与えてくれる選手なのである。来年の大リーグはすごいことになりそう。今から開幕が楽しみ。
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