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2006.10.27

祝日本ハムファイターズ 日本シリーズ優勝

524日本ハムファイターズが日本シリーズ5戦で中日ドラゴンズを4対1で破り、44年ぶりの日本一に輝いた。拍手々!!

戦前の予想に反し、今年の日本シリーズは日本ハムの本拠地札幌ドームであっさり決着がついた。

札幌をはじめ北海道の日本ハムのファンにとって、ここ一ヶ月は気分のいい日が続いたことだろう。公式戦の最後の試合に勝ち、リーグ1位となり、次のプレーオフではソフトバンクを寄せ付けず2連勝して日本シリーズへ進出、そして最後にまた3連勝で歓喜の日本一。感動6連チャンなんてそうあるものではない。

夏の高校野球では、連覇をめざした駒大苫小牧がハンカチ王子斉藤投手の早稲田実業と2回も決勝を戦い、全国の野球ファンを熱狂させ、秋はプロ野球の日本ハムが見事日本一になり、新庄、ヒルマン監督を胴上げし、大きな感動を与える。北の大地、北海道は一気に野球王国になった。

入園者記録を毎年、更新し、全国区の観光地になった旭山動物園同様、札幌ドームの入場者はどんどん増え、パリーグではソフトバンクに次いで2番目だという。新庄の“それもあり?”というくらいサービス精神にあふれるパフォーマンスに象徴される熱心な観客対応が多くの人を球場に向かわせ、ドームを揺るがすほどの熱い声援が選手の頑張りを引き出し、あれよあれよというまに球界の頂点に立った。

勝負事は勢いに乗ったほうが強い。今年の中日は打撃の中心にウッズ、福留がいて、投はカットボールの冴えるエース川上憲伸、ベテランの山本昌がいたのだから総合力で日本ハムに劣ってはいなかった。が、結果的には、名古屋での初戦しか勝てなかった。セリーグはプレーオフをやらないから、リーグ優勝が決まった後、日本シリーズまで時間があるので、どうしてもチームとしての勢いが切れ、同時に選手のアドレナリンの出方も平常レベルに落ちる。

逆に日本ハムは日本シリーズに出場するまでは気持ちをリラックスさせるどころか、前のめりでチーム一丸となって目に前の敵と戦い、一つ々階段を登っていった。選手のテンションが下がりようがないし、これがいい結果をもたらしている。プレーオフを3年前からはじめたパリーグが今年もセリーグのチャンピオンを一方的に破った。来年から、セリーグもプレーオフを導入するので、本来の日本シリーズらしい戦いになるかもしれない?日米プレーオフの違い、昨年の日本シリーズについては拙ブログ05/10/1910/27に書いた。

日本ハムのヒルマン監督は“信じられない!”と本音?を口走る。そして、“マジックはない。選手は自分の役割を果たし、よく勝利に貢献してくれた”と言う。これが大リーグ流の監督の姿なのである。監督は現場のマネージャーで、選手を上手く使い、勝利をつかむのが仕事。チームが勝率を上げ、優勝できるように、いい投手、いいバッター、足の速い選手、選球眼がよく、四球で塁に出る選手を集め、編成するのがゼネラルマネージャー(GM)の職務。日本ではまだ大リーグのようにGMが機能してないが、外人監督の登用で選手と監督、コーチの関係が確実に変ってきている。

昨年のロッテ、バレンタインに続いて、ヒルマンが日本一監督になった。バレンタインは“お客さんは10人目の選手”と呼び、ヒルマンは“北海道のお客さんは世界一”と持ち上げる。球場に来てくれた観客に楽しんでもらうために、常に選手、監督は気を使う。観客にいいプレー、いい試合を見せるのだということを中心に考えると選手と監督の関係もスムーズになる。

これに対し、中日の落合監督をはじめ日本人監督はヒルマン監督に較べると大変エライ。選手にとっても、コーチにとっても監督はエライ存在。今度の日本シリーズでは、中日が負けるとベンチのなかがどんどん暗くなった。落合監督が一人責任をしょってるような感じで、主役の選手たちは反攻のきっかけをつかめないまま敗戦を重ねた。

一方、日本ハムのベンチはいいムード。その真ん中にいたのが新庄。大リーグの野球を3年間経験したことで、“プレーをエンジョイする”ことを身につけ、それを日頃の言動、態度で同僚の選手たちに浸透させていった。まだ、25歳と若い森本や田中賢、ダルビッシュらがビッグゲームを意識することなくのびのびとプレーできたのも新庄のパフォーマンスに感化されたからではないか。

新庄は3年前、日本ハムに入団したとき、“これからはパリーグの時代です”と予言した。そして、現役最後の試合となった5戦、札幌ドームには4万2千の大観衆がいた。夢を果たした男の涙は美しい。新庄剛志、見事なパフォーマンスであった。

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コメント

今日の引退記者会見の新庄選手は、いつものグランドの様子とは違って大人でしたね。阪神にいた頃から「宇宙人」と言われていましたが、本当は頭のいい青年なんだと思います。メジャーの3年間が彼を一回りも二回りも大きくしたのでしょうね。日ハムに入ったのは、「報酬よりも真っ先に自分をオファーしてくれた球団だったから」と言っていた新庄選手。そして、「札幌ドームを満員にしたい」という夢を叶えて、日本一で引退・・・まさにDreams come true.ですが、たんなる強運の持ち主でなく、彼の意志と努力がもたらした成果だと感動しています。

投稿: リセ | 2006.10.27 21:23

今日の毎日新聞、東京新聞の「人」欄はいずれも日ハムの高田GMを上げていますね、僕は高田さんのころから日ハムファンですから日本にもやっとGMが根付いたのかなと。
日本シリーズの予想は岩本ガンちゃんの予想通りになりました。
名古屋で1勝1負、札幌でファイターズ三連勝。
ガンちゃんも「しんじられなーい」
っていっているかもね。

投稿: oki | 2006.10.27 22:18

こんばんは
TVの前で声援と拍手を繰り返し、昨日は興奮冷めやらぬままでした。
新庄の涙に胸が詰まりました。
虎党のわたしにとって新庄は可愛い虎の子でしたが、アメリカに行き北海道に行き、そこで本当に<みんなのSINJOH>になったんやなーと思いました。
本当に良かったです。
今度の日曜の「喝!」「あっぱれ」を思うと、また胸がいっぱいになります。
そして記者会見の新庄サンは若虎時代からのグラブのことを話していて、それを聞くだけでこれまでの<新庄選手>の駆け抜けた野球人生を思いうかべて、また胸がいっぱいになりました。
どうも新庄のことばかり書いちゃいました。

これからはひちょりんをヒイキにしようと思います。

投稿: 遊行七恵 | 2006.10.27 22:55

to リセさん
来年の日本シリーズは両リーグのプレーオフが終わ
ったら2日後くらいに開始したらいいと思います。
でも、これは実現しませんね。

日本のプロ野球は改革々と口ではいいますが、行動は
遅いですからね。最近は全然期待してません。日本
ではコミッショナーは機能しないし、日本シリーズに
負けても監督の首は飛ばないし、選手、監督の最終
目的はリーグの覇者になり、3割を達成し、ホームラ
ン王などのタイトルをとることですから。

日本シリーズを最高の舞台にするという意識改革をし、
盛り上げて欲しいのですが。。いつまでも楽しみの少
ない日本シリーズが続くと誰も見なくなります。新庄は
大リーグのいい点を日本に植えつけてくれました。大
功労者ですね。

投稿: いづつや | 2006.10.27 23:37

to okiさん
日本のプロ野球はここ1ヶ月半、日本ハムの夢の
ドラマが話題を独占しましたね。最後は新庄の涙の
打席、胴上げの感動シーン。

昨年は千葉ロッテ、今年は札幌の日本ハムが歓喜
の日本一。ともに外国人監督。現場のマネージメン
ト能力がある人が監督をやらないともう、チーム
はリーグ優勝、そして日本一の栄冠を手にするこ
とは出来ませんね。高田GMが今、一番いい仕事を
してるかもしれませんね。

でも、来年の編成は頭が痛いでしょう。小笠原が
FAで移り、ヒルマンもレンジャーズの監督になる
ようですから。

投稿: いづつや | 2006.10.27 23:53

to 遊行七恵さん
新庄が大リーグで実感したボールパークエンターテ
イメントを札幌ドームで見事に実現しましたね。今年は
4万人以上の観客を集めた試合が13回あったと
いいます。

これには選手をうまく使いチームの総合力を引き上げ
たヒルマン監督の能力によるところが大きいですが、
それ以上に新庄のパフォーマンスやその影響をうけ
た森本など若手のファンサービスが貢献してますね。
新庄のリーダーシップは賞賛に値します。

ソフトバンクが走り、これにロッテが追いつき、さら
に日本ハムがこの2チームを追い越す。パリーグの
球場は確実にエンターテイメントの度合いを上げて
いますね。新庄効果がこれからどんどん現れるような
気がします。

投稿: いづつや | 2006.10.28 00:18

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