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2006.10.14

王子江絵画展

504昨年の拙ブログで3回(1/1011/2712/7)とりあげた中国人画家、王子江(おうすこう)さんの個展を銀座にあるギャラリーでみてきた。

会期は10/21まで。時間はAM10:30~PM6:30(21日は5:00まで)。王さんは会場にいて、来場者と応対されている。作品が展示されてるのは“ギャラリー青羅”(TEL:03.3542.3473、松屋デパートとITO-YAの間にあるマロニエ通りを築地のほうに向かって進むと、4つ目の交差点の右向こう側角にある)。

王子江さんは水墨画の教室も開かれているので、生徒さんらしき方々がひっきりなしに来られる。NHKの放送もあって、日本での知名度が上がり、また中国では最年少で水墨画協会の会員になるなど、画家としては大きな存在になっているのに、愛想よく丁寧に応対される。絵の才能がすごいだけでなく、あたたかい心をもった素晴らしい人である。

展示してあるのは王さんが現地で写生した墨と色つきの風景画を中心に20点あまり。そのなかに、5点くらいチベットを訪問した際、寺にあった仏像や古い壁画に描かれた仏を写生したのがある。いずれも、肉感的で官能っぽいチベットの仏さんの特徴がよくでている。風景画は優品ぞろい。京都の寺や庭を描いた作品に魅了された。

今回のお気に入りは右の“灕江煙雨”。絵葉書だと本物の雰囲気が100%伝わらないが、実際に絵の前に立つとその素晴らしさが実感されると思う。水上に浮かぶ舟で焚かれたかがり火を表す赤い点の輝きに吸い込まれそうになる。左の2隻の舟と右中景の舟の間隔がちょうどよく、ここに簡略に墨線で描かれた鳥の群れが低空で斜め左の方向へ飛んでいく。舟の火のまわりや水面の一部が光っているの対し、遠くの山々はけむるよう空のなかでぼやっとかすんでいる。まだ訪問したことはないが、水墨画や映像によって頭の中につくられている中国江南地方のイメージそのままである。

昨年教えてもらった回顧展は予定通り、08年2月、上野の森美術館で開催されるとのこと。新しい動きとしては、長野県に王さんの大壁画を常時鑑賞できる、美術館を建設するという計画があるそうだ。これまで100mの大壁画を4作仕上げたので、5作目をここに飾りたいとおっしゃっていた。ワクワクするような話しで、楽しみがまたひとつ増えた。

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王子江Blog管理人のLuciaです。 銀座・ギャラリー青羅で開催中の展覧会に行... [続きを読む]

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