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2006.05.31

ダ・ヴィンチ・コード展

392映画“ダ・ヴィンチ・コード”の興行成績は記録的にいいらしい。そろそろ行こうかなと思っている。

小説は日本語訳がでた直後に一気に読んだが、それ以降読み返していないので、どんなストーリー展開だったか、記憶が薄れてきている。まあ、映画をみると想い出すだろう。

イタリア最初の訪問地、ミラノで“最後の晩餐”に向かい合ったときはダヴィンチコードに書かれていたことをきっちり確認した。日本に帰ってから、関連の展覧会にも足を運んだ。一つは銀座ソニービルで開催してた“ヴァーチャル・アトランティコ手稿展”(4/24~5/14)。もう一つは今もやっている森アーツセンターギャラリーの“ダヴィンチコード展”(6/23まで)。

アトランティコ手稿展では画家ダヴィンチではなく、科学者、軍事戦略家ダヴィンチが発明した人々の生活を快適にするもの(自動車や飛行機など)や、町づくり、産業発展のためのインフラ整備機械(クレーンほか)、そして戦争に勝つための道具(マルチキャノン・ガンシップ)などを模型やCGによる三次元映像でみせていた。

現在イタリアの研究者が解読中のミラノのアンブロジアーナ図書館にある膨大な手稿の一部をこうしてデジタル化、映像にして公開してくれるのは本当に有難い。科学に興味のある中高校生たちは大変刺激をうけるのではなかろうか。この大量の研究ノートをみると、ダヴィンチは自然界の真理を追究することや科学的な定理や法則を応用して道具や武器などを発明するのに忙しく、絵を描くことにあまり時間をさいてなかったのではないかと思ってしまう。作品数が少ないのはこのためではないか?

一方、ダヴィンチコード展は映画が封切られたら、もう打ち切ってもいいような企画展。今、この展覧会をみて映画館に足を運ぶ人がいるだろうか、普通の感覚だったら映画館に直行する。おそらく映画がはじまってからは入場者はガクッと減ったはず。いや、そうでもない?入館料はいつものように1400円と高い。

役に立つのは、小説のなかの肝であるダヴィンチが秘かにコード(暗号)を隠したという絵画、“モナリザ、“岩窟の聖母”、“最後の晩餐”などを画質のいい大画面でしかも丁寧な解説付きで見せてくれること。30分でダヴィンチ絵画のポイントが頭に入る。市販の美術本や画集より数倍の情報があり、本物の色を映像が再現しているので、結構楽しめる。また、登場人物の足取りを名所観光案内風に映像でみせてくれるので、この小説にはまり、サン・シュルピス教会(パリ)、オプス・デイ・センター、テンプル教会(ロンドン)、ロスリン礼拝堂(エディンバラ)に行ってみようと考えてる人には参考になる。

暗号を読み解くコーナーがあったり、映画のなかで使われた“クリプテックス”のレプリカなども展示してあるので小説を完璧に理解しようと思うと楽しめる展覧会かもしれない。入館料が1000円だと◎なのだが。このあたりのことが主催者はわかってない。

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コメント

いづつやさま☆こんにちは☆rossaです。
映画☆ダ・ビンチ・コード。面白かったです☆!でも、<絵画>よりもむしろ、ミステリーとして、たった2日間を凝縮した、めくるめく?ストーリー展開が印象的です。☆ルーブルの尊厳が重く深くなるような。。。見終わっての感想☆でした☆

投稿: rossa | 2006.06.01 13:04

to rossaさん
映画は来週、観に行こうと思ってます。小説が大変面白かったので映画化
を楽しみにしてました。もともと殺人ものは大好きなのですが、この小説には
象徴学、イコノロジー(図像解釈学)、キリスト物語、聖杯伝説、テンプル騎士
団などの興味深い話しが縦軸、横軸に絡み合いながらでてきますので、
テンションが上がりっぱなしで頁をめくりました。

全世界で6000万部も売れたのは納得です。裏史としてのキリスト物語
(=マグダラのマリア物語)をダヴィンチの絵画に隠されたコードをキーワード
にして、殺人ミステリーに仕立てたのがダン・ブラウンの凄いところです。
この本のあと、“天使と悪魔”も夢中になって読みました。

ところで、長野市にある水野美術館で5/14までやった“加山又造展”
をみてきました。神戸に出品されてなかったのが観れて大満足でした。
はじめて観た隣の方も感激してました。ブログには取り上げませんが、
加山又造好きの仲間として、rossaさんには報告しときます。

投稿: いづつや | 2006.06.01 15:57

この展覧会はどこの企画なのでしょうか?
僕は近いうち森美術館のアフリカの展覧会行く予定ですがいっしょに観られるのでしょうか、料金別々なのでしょうか。
さて上野の森のダリのパンフもらってきました。
「わたしはダリでしょう?」ってアエラの一行コピーじゃないんだからー。

投稿: oki | 2006.06.01 23:07

to okiさん
私もいつも、森美術館とアーツセンターギャラリーの区別がつかないの
ですよ。別々に料金をとられると思いますが。

ダリのチラシがいたるとこにおいてありますね。宣伝はいいんですが、
料金のところ見られました?会期中の料金は1500円。高いですが、
まあこれはいいです。ですが、前売りが1400円というのはひどいですね。
前売りで100円しか割り引かないなんて、見識を疑います。200円、
ないしは300円引くのが普通ですが。

上野の森美術館で企画する展覧会は2回に1回の割合で気分を害すること
があります。大好きなダリなので、展示作品をワクワクしながら待って
いるのですが、この料金設定はNGです。まあ、業績重視のフジテレビ
グループの美術館ですから、またやってくれたと呆れてます。

投稿: いづつや | 2006.06.01 23:52

上野の森ははっきり産経グループの美術館ですね。
産経ですからフジがやるのはいいのですが、朝日新聞が絡むというのは不思議ですー。
この展覧会は「ぐるっとパス」が適用できまして、1300円になりますか、前売りより百円安い。
けど渋谷の松涛なんていつも三百円ですね、区立美術館と言うこともあるのでしょうが展示内容にかかわらず同一料金というのはどう思われますか?

投稿: oki | 2006.06.02 12:57

to okiさん
ぐるっとパス券を今使っているのですが、慣れてないので、ダリ展は200
円引きになることをすっかり忘れてました。次回購入するときはよく覚えて
おきます。

以前から上野の森美術館は50%しか信用してません。過去何回も騙され
ました。作品の質が低いのに結構な料金をとりますので、悪いイメージが
長く残ります。ダリだと若い世代の方も沢山行くのだから割安のペア券を
つくればいいのに、こういう観客志向のことも考えず、逆に前売りのメリット
が他の美術館は200円なのに100円しかないのですから、一体この
美術館は何を考えてるの?ですね

2つの美術館に相当お金を払わなくてはいけないので、こんなけちな割り引き
になるのでしょうが、コストを自分たちで吸収しないで観客にそのまま負担
させるのですから、この美術館の体質は相変わらずです。

ここはNYのMoMAやパリのピカソ美術館の作品をもってきましたので、過去
の実績は高く評価しているのですが、NGも多いのでいつまでたってもブランド
美術館になれません。いつも期待を裏切らないのがブランドの証ということが
この美術館の人にはわからないようです。

投稿: いづつや | 2006.06.02 15:05

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映画を観た後、ダ・ヴィンチ・コード展にも行って来ました。 最初は、小説→展示→映画の順で、と思っていたんですが、映画の半券で入場券が300円割引になると知って、小説→映画→展示に変えました。 でも、これが正解ですよ♪ 展示会では、映画の中でラングドンとソフィーが謎解きする、クリプテックスや秘密文書などはもちろん、映画の一部分を紹介するスライド(原作者や出演者のインタビューの様子もあり♪)も流れていました。 それに、ダ・ヴィンチの�... [続きを読む]

受信: 2006.06.10 22:17

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