« 塔の町、サン・ジミニャーノ | トップページ | アッシジのジョット壁画 »

2006.05.13

シエナのカンポ広場

607_1今回の旅行中、はじめて訪ねる町のなかで期待していたのがシエナ。シエナが大変いい町だということはジュネーブにいたころ、友人から聞かされていたが、なかなか縁がなかった。

朝出発に際し、添乗員のKさんから“今日、行く町は中心部へたどりつくまで坂道が続き、サン・ジミニャーノ、シエナ、アッシジの順番できつくなる”と聞かされていた。シエナは人気の観光地で、丘の下の駐車場は沢山のバスでいっぱい。ここから町の中心にあるカンポ広場までは坂道を20分くらい歩く。

進むにつれて丘の傾斜にそって建てられた赤煉瓦の建物や褐色の瓦屋根が見えてくる。洒落た店が並ぶところに入ると人通りも混雑さを増し、人気の町特有の活気に満ちている。大勢の観光客が行き交う通りから横に出ている石段を下ると目の前にカンポ広場が現れる。

おもわず“ワー、広い!”。世界一美しい広場と呼ばれるのはまさにあたっている。お気に入りのブリュージュやブリュッセルの広場が長方形であるのに対し、右のカンポ広場は市庁舎を背景にしたステージのようになっている。その形が面白い。白い石の線で長細い9つの扇形に区切られており、上からみると貝殻のように見える。しかも、市庁舎にむかって緩やかに傾斜しているのである。市庁舎の左に建つのがマンジャの塔。14世紀中頃完成し、下が赤煉瓦、上は白い石で装飾されている。高さは102mある。

これほど劇場的で開放感あふれる広場は見たことがない。皆が絶賛するのがよくわかった。ヨーロッパの広場でベスト1はこれまでブリュージュのマルクト広場だったが、ここのカンポ広場も加えなければいけない。

この広場で毎年7、8月に行われるパリオと呼ばれる伝統競馬は最近では時々、日本でもTVで報道されるようになった。17ある地区の対抗競馬で、はだか馬に乗ったプロのジョッキーはこの広場を3周して速さを競う。角のところで曲がりきれず、馬から激しく振り落とされるところが目に焼きついている。そして、一着になった馬の所属する地区の喜びようといったらない。これで地区(コントラーザ)の人たちは一層結束するそうだ。一度、この熱狂的なレースを直に見てみたいものである。

|

« 塔の町、サン・ジミニャーノ | トップページ | アッシジのジョット壁画 »

コメント

今日はいいいよ 私の待っていたシエナですね。
カンポ広場の感動はそれに至る道・建物から。それはバスを降りた所から始まっていたのだと今はそう思います。
私が訪れたのは8月、パリオと呼ばれる伝統競馬が終わった2~3日後だったようで、町にはその余韻が、カンポ広場には少し土が残っていました。歴史的に封印された町というのがさらに魅力ですよね。

投稿: 酒徒善人 | 2006.05.13 21:17

to 酒徒善人さん
シエナのカンポ広場は最高ですね。広くて、地面が傾斜して
いるので、なにか伸び伸びした感じになります。腰を下ろ
したくなる広場はこれまで経験がありません。この感動は一生
の思い出になりそうです。

ガイドブックをみると競馬を見る人の数がすごいですね。中世の
時代も同じように競馬に観客は興奮したのでしょうね。

投稿: いづつや | 2006.05.13 22:58

いつも不思議ですが、知っている人(で良いですよね^^;)の話は、
本や雑誌で読むより何故頭に入り印象が強いのでしょうね

ここで、シエナの話を読んでいたので、栃木県立美術館で貰った中のパンフレットにすぐに眼が行きました
シエナ国立絵画館蔵の「アンブロジオ・ロレンツェッティの【海上都市】を観るための旅」の北条正庸氏のエッセイです
初めて観た絵で写真がカラーではありませんが、観たくなりました
きっと、いつもならたくさんのパンフレットの中で見逃してしまったでしょう

投稿: えみ丸 | 2006.05.14 20:00

to えみ丸さん
シエナ派のロレンツェッティやマルティーニらの絵をみたかったのですが、
そこまで時間がなく、カンポ広場とドゥオーモが観光の中心でした。素晴ら
しい町です。もっと早く訪れておけばよかったと思いました。

投稿: いづつや | 2006.05.15 11:39

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/65878/10050010

この記事へのトラックバック一覧です: シエナのカンポ広場:

« 塔の町、サン・ジミニャーノ | トップページ | アッシジのジョット壁画 »