最澄と天台の国宝展
現在、東博で開催中の“最澄と天台の国宝展”(5/7まで)は昨年、京博で一度鑑賞した。で、今回はパスしてもいいのだが、このときはお目当ての“六道絵”に時間を多くさき、他の仏教美術品は目慣らし程度でまわったので、復習を兼ねて再度見ることにした。
見所はいくつもある。天台宗関連の仏像、仏画、経典、経箱や密教法具などの仏教工芸品には国宝、重文が多く含まれているので仏教美術の展覧会として
は最高レベルといえる。特に関心の高い仏像や仏画は優品のオンパレードで、大き
な満足が得られた。
何しろ天台宗開宗1200年記念で、全国の天台寺院から集めてきたのだから、仏像
一つとってもヴァラエティに富む。集客のキャッチコピーに使われているのが、50年に
一度しか公開されない秘仏で寺からはじめて出る滋賀・善水寺の“薬師如来座像”。
金箔は比較的良く残っており、なかなかいい仏像である。上野・寛永寺にある
“薬師如来像”も初公開。ほかに美しいと感じられたのは岐阜・横蔵寺の“大日如来
座像”、右の“聖観音菩薩立像”(滋賀・延暦寺)、“千手観音菩薩”(滋賀・明王院)、
“普賢延命菩薩座像”(大分・大山寺)、運慶・湛慶作、“梵天立像、帝釈天立像”
(愛知・瀧山寺)。これらはいずれも重文。
造形的にみて刺激的だったのが、12頭の白象に乗っている“普賢延命菩薩座像”。
白象は上の段に4頭、下の段に8頭配置されている。これほど見ごたえのある普賢菩
薩ははじめて見た。感激度が高いのは衣装の文様と色彩が鮮やかな“梵天、帝釈天
立像”とふっくらとした優しい顔と全体的に柔らかい造形感覚が見られる“聖観音菩
薩立像”。京博のときもそうだったが、今回も“聖観音菩薩”の前でしばし立ちつくして
いた。なんとも穏やかな顔の観音様である。こういう仏像をみているときが一番心が
安らぐ。
仏画のハイライトは根津美術館所蔵の“金剛界八十一尊曼荼羅図”(重文)。びっくり
するくらい素晴らしい曼荼羅図。見てのお楽しみ。もうひとつの目玉、国宝“不動明王像
(黄不動)”(京都・曼殊院)は後期(4/18~5/7)に展示される。
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コメント
こんばんは。
いづつやさんの興奮がひしひしと伝わってきます。
国宝と重文ばかりでしたね〜
「有り難い」展覧会でした。
トラックバック送らせていただきました。
投稿: Tak | 2006.04.17 23:53
to Takさん
後期にもう一度いこうと思ってます。かなり質の高い
展覧会ですね。
投稿: いづつや | 2006.04.18 07:37