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2006.03.13

尾形光琳の太公望図屏風

329京博は東博とともに日本美術の殿堂。で、絵画の平常展を定点チェックしている。

琳派狂いの思いが通じたのか、長年追っかけていた尾形光琳の“太公望図屏風”(重文)が今、平常展にでている(3/26まで)。今回、神戸・京都に出かけたのは加山又造の絵とこの太公望図を見るため。

中国、周代の賢人、太公望(呂尚・りょしょうともいう)が渭水(いすい)に釣り糸を垂
れて瞑想している姿はしばしば画題に取り上げられる。太公望の眠ってるようにも笑っ
てるようにもみえる表情がとてもユーモラス。映像では見えにくいが、着物のえりと
頭のてっぺんの髪は濃い群青。苔がはえてる土坡(どは、小高く盛り上がった地面)の
緑と水流が暗い色調なのに対し、後ろの崖はきらびやかな金。金が決してけばけば
しく見えないところに光琳の卓越したデザインセンスがみてとれる。また、太公望の
へそのあたりに土坡や崖、水際の線を集め、中央に向かう動きをつくる構成も巧み。

“太公望図”を観たので、国内にある琳派の代表作はほとんど済みになった。長いこと
かかったがこれで一休みできる。あとは、残りの1点、光琳作、“紅白躑躅図”(つつじ、
重文、畠山記念館)を気長に待っておればいい。琳派は人気が高いので、いずれ
出品されるであろう。琳派関連の展覧会をいくつか。
★“国宝 関屋澪標図屏風と琳派展”(4/8~5/14、静嘉堂文庫
★“若冲と琳派展”(7/4~8/27、東博)
★“国宝 風神雷神図屏風展”(9/9~10/1、出光美術館)

俵屋宗達作、“源氏物語関屋澪標図屏風”は03年10月以来の公開。これまでみた
屏風の中で感激度NO1は風俗画の傑作“松浦屏風”(国宝、大和文華館)とこの
“関屋澪標図屏風”(拙ブログ05/9/14)。とにかく色彩が鮮やか。また会えるので
ワクワクしている。出光の展覧会では宗達、光琳、抱一が描いた“風神雷神図”
が一堂に展示されるらしい。個々には観ているが、いつか3点一緒に見せてくれな
いかなと願っていたが、それが60数年ぶりに出光で実現する。さぞや見ごたえが
あるだろう。

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手作りミニ屏風でお馴染みの京都和のお店! そんな『京都和のお店』が“端午の節句”にピッタリな屏風をシリーズでご紹介する『五月人形・兜用ミニ屏風特集』第2弾! 本格的な五月人形・兜は勿論のことお子様たちが幼稚園や保育園、小学校などで作った、紙等でできたかわいい手作り五月人形・兜などにも京都和のお店のミニ屏風はいかがでしょうか?? お子様が一生懸命作った五月人形が、よりいっそう逞しく、そしてかわいくビジュアルアップされて、ホント楽しい、想い出いっぱいの端午の節句になりますよ! *****... [続きを読む]

受信: 2006.03.27 16:10

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