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2006.01.09

松岡美術館の美人画・東洋やきもの展

268地下鉄南北線あるいは三田線の白金台駅から歩いて6分くらいのところにある松岡美術館を定期的に訪問している。

今回のお目当ては館所蔵の美人画と東洋のやきもの(展示は4/23まで)。ちょっと古い図録には円山応挙、伊藤若冲、酒井抱一や、明治以降の日本画家、橋本雅邦、横山大観、川合玉堂、小林古径、上村松園などの巨匠の絵画がいくつも載っている。ここは絵画だけ
でなく、古伊万里など陶磁器の優品が揃ってることでも有名。これから2年くらい
通い、これらの作品を見尽くそうと思っている。

今回のテーマは美人画。上村松園の“春宵”や鏑木清方の“蛍”などは昨年も
見たが、名品なので何回見ても飽きない。そして、別の展覧会にでてた安田靫彦
の“羅浮仙女”とまた会った。はじめてこの絵を観たとき大変感激したが、今度も
若冲が描くような白梅を背にして立つ長身の仙女に釘付けになった。縦長の大き
な掛け軸に9頭身もある女が描かれている。仙女の印象を強めているのは身に
着けてるうす緑の衣装と大きな鼻。上村松園や鏑木清方の絵にはこんな鼻をした
女性はでてこない。伊東深水の“春宵”、伊藤小坡(いとうしょうは)の“歯久ろめ”
も心地よい絵で、しばしうっとりして眺めていた。

美人画展と同時開催の東洋のやきもの展も充実している。ここの陶磁器コレクション
はレベルが高いので、他館のやきもの展によく貸し出される。前回の古九谷様式
の名品に引き続き、中国、ベトナム、朝鮮、イランのやきものを堪能させてもらった。
とくに目に焼きついたのが右の中国、明時代に焼かれた“黄地青花紅彩牡丹唐草
文瓢箪”。黄地に赤の牡丹と青の唐草が鮮やかに映えている。色絵磁器の魅力
はその鮮やかな色合い。絵画ではこんなに輝く色は味わえない。

都内の美術館では東博が中国のやきもののメッカだが、ここの作品をみても大き
な満足が得られる。この美術館はいつも一粒で二度美味しい。また、訪れたい。

今日は嬉しい展覧会情報がいくつも入ってきた。朝日新聞の朝刊に今年、朝日が
主催する企画展が載っている。西洋美術では、上野の森美術館で“ダリ回顧展”
(9/23~07/1/4)がある。ダリ好きにとっては天にも昇る気持ち。もうひとつ、朝日
とは関係ないが、嬉しくてたまらない展覧会を見つけた。京近美で4/1~5/12に
開かれる“フンデルトヴァッサー展”。待ちに待ったフンデルトヴァッサーの作品が
日本にやってくる(拙ブログ04/12/25)。

日本美術にも凄いのがある。東京美術倶楽部で開催される“大いなる遺産 美の
伝統展”(2/5~26)。国宝17点、絵巻、日本画、陶磁器など日本美術を代表する
名品が沢山でてくる。いまからワクワクする。京近美の今年の企画展は目を見張ら
せる。9/13~10/23に“プライス・コレクション 若冲と江戸絵画展”が開催される。
若冲展はいつも京都からはじまる。奇想の絵師の名画を沢山所蔵してるプライス
コレクションなので、出品作に期待が膨らむ。京博では“大絵巻展”(4/22~6/4)
がある。今年も京都に行く回数が増えそう。また、江戸東京博物館の“ボストン
美術館蔵肉筆浮世絵展”(10/21~12/10)も有難い展覧会。

なお、前半に開催される展覧会は拙ブログ1/1の展覧会情報に付け加えておいた。

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期間:2006年1月5日(木)-4月23日(日) 美人画展-古今の女性美 当館所... [続きを読む]

受信: 2006.01.27 22:41

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