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2006.01.03

モーツァルトのフィガロの結婚

262今年はモーツァルト生誕250年にあたる。昨年からこれにあわせ、モーツァルトの演奏が多くなっており、年末恒例のベルリンフィル・ジルヴェスターコンサートで演奏された曲も全部モーツァルトだった。

クラシックあるいはオペラのビデオ収録は以前に較べ、回数が少なくなっているが、サイモン・ラトルが指揮するベルリンフィルの演奏だけは欠かさず録画するようにしている。今回はモーツァルト尽くしなので、元旦からいつも以上に楽しい気分で聴いている。

演奏されたのは“フィガロの結婚序曲”、“ピアノ協奏曲変ホ長調K.271”(ピアニ
スト、アックス)、“交響曲38番・プラハ”、“フィガロの結婚、第4幕最終場面”。
“フィガロの結婚”はモーツァルトがつくった人気オペラ・ブッファというだけでなく、
全てのオペラを代表する作品のひとつ。その軽やかな序曲が流れてくると、一気に
モーツァルトモードになり、じわじわとでてくるα波で気分が爽快になってくる。
やはりこの“フィガロの結婚”はザ・モーツァルト。

聴きどころのアリアや重唱がいくつもある。中でも伯爵の小姓ケルビーノが歌う“恋と
はどんなものかしら”はアリアの名曲として名高い。このアリアとモテット“踊れ、喜べ、
幸いなる魂よ”を聴くといつも心が洗われる。まだ、このオペラを劇場で聴いたことは
ないが、Myベストオペラビデオで楽しんでいる。これまでモーツァルトのオペラは何回と
なく収録したが、今はベストを残し定期的に聴いている。

★フィガロの結婚(アバド指揮ウィーン国立歌劇場、91年、アルマヴィーヴァ伯爵を
            ライモンディ、伯爵夫人をスチューダーが演じている)
★ドン・ジョヴァンニ(ムーティ指揮ミラノスカラ座、87年、トーマス・アレン、クルベロ
             ーヴァ)
★コシ・ファン・トゥッテ、女はみんなこんなもの(アルノンクール指揮ウィーン国立
              歌劇場、89年、クルベローヴァ、フルラネット、ストラータ)
★魔笛(ムーティ指揮ミラノスカラ座、95年/パリオペラ座、01年)
★後宮からの誘拐(ザルツブルグ音楽祭、97年)

今年は内外でモーツァルト関連の演奏会が色々企画されてるようだ。モーツァルト好
きにとっては楽しい一年になりそう。また、2,3年前のようにビデオ録画が忙しくなる。
最近、タイミングよく堀内修著“モーツァルト オペラのすべて”(平凡社新書、05/12)
という本がでた。出版社も抜け目がない。堀内氏の本は2冊目だが、この本も読みや
すくて面白い。

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コメント

モーツァルトの演奏に関しては、いくつかの解釈があるように思います。一つは、現在のオーケストラを前提とした原典主義(一昔前のベームやカラヤン)、一つは古楽器による演奏(アーノンクール?!)、もう一つはその流れに乗っかった「現代的」な演奏。この最後のカテゴリーに属する演奏は、人によっては高く評価しますが、ある意味では如何に個性を目立たせようかと苦労した結果のあがきとも見えるものです。(その演出での再演は無いようです。)
コメント投稿者は、この最後のカテゴリーに属する演奏を嫌悪している古い人間です。最高又は極めつけの演奏と思っているのは、ベーム指揮、ウィーンフィル又はベルリンフィルの演奏で、フィガロはプライ、アルマヴィーヴァ伯爵はフィッシャー=ディスカウ、スザンナはミレッラ・フレーニ、伯爵夫人はグンドラ・ヤノヴィッツかキリテ・カナワ。
いわゆる「新しい演奏」は歌舞伎の舞台で四十七士が軍服で登場してきたような違和感を覚えます。
ラトルの指揮でベルリンフィルが、ジョージ・セルが死去したあとのクリーブランド響のように、超一流から没落していくような悪い予感がします。
このような感想、どう思います?

投稿: ウルフィー | 2006.01.09 23:29

to ウルフィーさん
はじめまして。書き込み有難うございます。クラシックを相当聴かれて
いるようですね。私のクラシック、オペラ鑑賞は専らBS2やN響アワー
を収録したビデオです。CDは聴きません。もうかれこれ20年近く
になります。モーツァルトのビデオは演奏される回数が多いので、
かなりあります。オペラ、交響曲、ピアノソロ・協奏曲、バイオリン協奏
曲など代表曲は大体揃ってます。

91年のザルツブルク音楽祭でムーティが指揮したウィーンフィルの
“ディベルティメント”、“40番”、“41番”をよく聴きます。そして、同じく
ウィーンフィルでベームの“セレナードト長調”やクライバーの“36番
リンツ”もお気に入りです。

ベームの優美なモーツァルトを聴くとやはりほっとしますね。これぞモーツァル
トという感じです。クライバーにぞっこんなのですが、洒落てて品のある
演奏に魅せられます。ムーティのウィーンフィルもいいです。柔らかくて、
キビキビした演奏を聴いてると、とてもいい気持ちになります。

今、人気絶頂のサイモン・ラトルが指揮するモーツァルトははじめて聴い
たのですが、テンポが速く、音の濃淡をつけた演奏ですね。音を出したが
るベルリンフィルですから、合ってるかもしれませんね。今の特に若い世代
の方は、こういう演奏の方を好むのではないでしょうか。良いとか悪いと
かの問題ではなくて、これは好みですから。楽しい方を選択すればいいの
ではないかと思います。

ラトルとウィーンフィルのモーツァルトはまだ聴いたことがないのですが、
将来収録したとしても、聴く回数はムーティ、ベーム、クライバーのほう
が多くなるように思います。一度体のなかにしみこんだテンポや音質は
なかなか変えられませんので。

ラトルは今一番注目している指揮者なのですが、期待してるのはベートーベン
やマーラー、ラベル、ムソルグスキーらの演奏です。

投稿: いづつや | 2006.01.10 11:57

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