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2005.11.15

名古屋ボストン美術館の花鳥画展

215名古屋ボストン美術館をはじめて訪問した。昔、仕事で3年弱、名古屋に住んでいたので、土地勘はあり、金山駅のすぐ前にある美術館へは楽にたどりつけた。

今年はここにルノワールの名品が出てたので、もっと前に来るつもりだったが、日程があわず、徳川美術館の源氏物語絵巻展とのはしごになった。今、“花鳥画の煌き展”が開催されている(10/22~06/5/21)。

HPをみて、是非見たいと思った目玉の作品は右の徽宗作、“五色鸚鵡図”。これ
は東洋美術では世界一級のコレクションと評価の高いボストン美術館が誇る国宝級
の一品と紹介されている。過去、日本であったボストン美術館の日本画展には
光琳、雪舟など質の高い名画が展示されたのをよく覚えているので、中国画もレベ
ルが高そうとふんでいた。以前拙ブログ(5/29)で書いた徽宗の“桃鳩図”(国宝)
をまだ、見れずにいるので、この絵は見逃すわけにはいかない。

期待通りの名画であった。宮殿内の庭園にある満開の杏の枝に鸚鵡が止まった
瞬間を描いている。杏の枝ぶりが美しく、右斜めに伸びた長い枝に鸚鵡が横向きで
止まる構図が秀逸。羽の色は落ちているが、頭から胸にかけての赤と花の白が
鮮やかで、うまく溶け合っている。叙情的な自然の風景をこれほど気品のある花鳥
画に変えてしまうのだから徽宗の技量は一級。この一点でもここへ足を運んだ
価値があった。

全く予想もしなかったのに喜ばしてくれる作品があった。それは保存状態のいい
浮世絵、広重の“水葵に鴛鴦”、“四切花鳥図”、北斎の“芍薬カナリア”、“鵤白粉
花”(いかるおしろいばな)、歌麿の“百千鳥狂歌合”。ここにある北斎の花鳥画
は現在、東博の北斎展にでている同名の作品(東博所蔵)より色が良く出ている。
びっくりすると同時にすごく得をした気分になった。日本画展でみた記憶のある
鈴木其一作、“菊図屏風”や狩野雅楽之助の“花鳥図屏風”も優品。絵画に比べ、
陶磁器は数が少なく物足りないが、質は高いのが出ている。

出品数はもっと多いと想定していたのに、65点しかなかった。ボストン美術館本家
から沢山はもってこれないのだろう。料金は1200円だが、1000円がいいところと
思うのだが。トータルの評価としては、徽宗の“五色鸚鵡図”と北斎、広重の絶品
に会えたので○

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