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2005.10.07

リキテンスタインの笑う少女

181絵画の鑑賞記を書くときは先入先出を原則にしているので、閉幕した展覧会ではあるが、府中市美術館であった“ホイットニー美術館コレクション展”(8/27~10/2)を取り上げたい。

この展覧会のことを知ったのは“芸術新潮10月号、光琳特集”を購入した9/25.この雑誌の美術館情報コーナーに、ジョージア・オキーフの白い絵をピックアップして紹介されていた。昔からこの女流画家の作品が好きで、見逃しては
ならじとばかりに、9/30、府中市まで出かけた。

市立美術館を訪れるのははじめて。案内の通り、最初はバスに乗るつもりだったが、
出発したばかりで次は30分後だったので、さっさと歩くことにした。が、okiさんが
アクセスしずらい美術館にここを上げられてたように、美術館までは15分くらいかかる。
途中緑の多い公園をぬけていくため、少しは気は紛れるが、歩くのはしんどい。

NYにあるホイットニー美術館はアメリカ現代絵画の殿堂ともいうべきところ。12年
くらい前、一度行ったのだが、企画展かなにかをやっていたためか、回り方が間
違ったのか、なぜかジャスパー・ジョーンズの“3つの旗”などの目玉の作品に会
えなかった。残念な思いが今も残っている。今回やってきた作品が本場にある必見作
をどのくらいカバーしてるのかわからないが、グッとくる絵がかなりあった。

現代絵画を沢山見てるわけではないので、はじめて知る画家もいる。一応目が慣れ
てる画家で○がついたのは、ロスコ、アルバース、ポッパー、ジョーンズ、ステラ、
リキテンスタイン、オキーフ。一番関心の高かったのがオキーフの“白いキャラコの花”
だったが、直にお目にかかってみると、それほど感動しなかった。理由はもっと大きな
絵と勝手に想像してたのと、カンバス一杯に塗られた白があまり鮮やかでなかった
ため。でも、オキーフへの興味がそがれたというほどではない。たまたま、こちらの
期待値と合わなかっただけ。

最も気に入ったのがリキテンスタインの描いた右の“窓辺の少女”。漫画のひと
コマを拡大しアートにしたリキテンスタインの絵はこれまでいくつか見たが、この少女
のこぼれる笑いに魅せられた。昔、MoMAでみたのはこれとは対照的に、目から大きな
涙がこぼれてる女性だった。窓辺で両肘をつき、手を胸の前で交差させ、口元をほ
ころばせてる少女(?)の姿が実にいい。色は髪が赤で衣装は黄色。ポップアート
の真骨頂である原色の対比がいっそう目を惹く。黒の輪郭線で囲み、平面的に彩色
されたグラフィカルな表現で大衆消費社会に生きる女性のイメージを実体化している。

はじめてみる作品で目を楽しませてくれたのはダイン、カッツ、ハリー、ホフマン。
また、バスキアの面白いのが2点あった。満足度150% この展覧会は今後、次の
美術館を巡回する。10/8~11/6:金沢21世紀美術館、11/20~06/1/9:北九
州市立美術館、1/28~3/12:郡山市立美術館


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コメント

ホイットニー展はなかなかのものでしたね。
私の感想は、
http://cardiacsurgery.hp.infoseek.co.jp/Children051.htm#050909
です。
府中美術館は以前のマネ展に続き2回目なので、駅からの散歩を楽しみました。

投稿: とら | 2005.10.09 18:35

to とらさん
閉幕近くになってこの展覧会のことを芸術新潮で知り、府中まで足を
伸ばしました。ジョージア・オキーフの絵はてっきり大作と思って期待し
てたのですが、普通のサイズでした。

アメリカらしい大きな作品としては、カッツの“エリ”が強く印象
に残ってます。知らない画家ですが、感動しました。偶然、この展覧会が
飛び込んできた感じなのですが、いい絵にめぐり会えました。とても喜んでます。

投稿: いづつや | 2005.10.09 19:15

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