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2005.10.27

祝千葉ロッテマリーンズ 日本シリーズ優勝&祝ホワイトソックス ワールドシリーズ優勝

201昨日はロッテが日本チャンピオンに、今日は海の向こう米国ではホワイトソックスがワールドチャンピオンになった。ともに相手チームに対して4連勝、sweepで覇者となった。拍手、拍手。

勝ち方は4連勝と同じであるが、その試合内容は雲泥の差がある。日本シリーズでの4連勝というのはたまにある。近いところでは02年、原ジャイアンツが井原監督率いる西武をストレートで破った。

今回はタイガースを相手に、プレーオフを戦って勢いづくロッテが打線の爆発と戦前から評価の高かった投手力をそのまま発揮し、タイガースの反撃の芽がでかかる前にシリーズを終わらせてしまった。

最初の3試合ともロッテの得点は10点、タイガースは1点しかとれない。第4戦こそ
タイガースは投手陣がロッテの打線を3点に抑え、接戦にもちこんだが、チャンス
をことごとく潰し、1点差で敗退した。こんな一方的な戦いだと、日本シリーズの楽し
みなどどこにも無い。12球団のチャンピオンを決める試合として、これほど盛り
下がったのは過去にあまり例が無いのではないか。

評論家はタイガースの岡田監督が短期決戦をわきまえない戦い方をしたとか、采配
にいろいろ注文をつけている。勿論、JFKの早めの投入とか流れを変える投手起用が
あったかもしれないし、2年前も敵地で2敗したが、甲子園に戻って3連勝したのだ
から、打線の奮起を期待できたかもしれない。だが、如何せん打線がこれほど不振
では作戦も立てようがないのではないか。主砲の金本、今岡がソフトバンクの松中
現象になってしまった。タイガースの選手や岡田監督を責めるのは可哀想というもの。

タイガースは3週間前まではいい試合をする強いチームだったのだから。投手力が
よく、赤星が塁にでて金本や今岡が鋭い当たりで、ランナーを還していた。だが、
3週間も実戦から離れるとこんなに調子が狂ってしまうのである。勝負事は緊張感が
切れた方が負けなのである。優勝したロッテの選手は、ソフトバンクとの第3戦、勝っ
てた試合をまさかの逆転を食らって、流れがソフトバンクに行きかけた厳しい4、5
戦を戦い抜いてきた。精神的にぐっと強くなって、3日後、地元で日本シリーズに
入っていった。ロッテの選手とタイガースの選手たちの試合に入る前の状況にこれ
ほど差があったわけで、これが本番の戦況に影響が出ないわけがない。

タイガースの選手は言い訳をしないだろう。選手や監督の立場では、日程がこんな
に不利では勝てませんよなんて言えるわけが無い。日本で松中と一、二を争う凄い
バッターの金本に“力が足りなかったのですから”と言わせるのは酷ではないか。
選手の気持ちを察して、誰かが日本シリーズの日程について、プレーオフとの連動
を含めて、声を上げなくてはいけないと思うが、残念ながら、具体的な議論がな
されない。その理由は前回いろいろ書いたので繰り返さない。

昨年も中日が同じような状況で、西武に敗れた。隣の方がぼそっと、“今年はパリー
グのソフトバンクとロッテのプレーオフが一番面白かったはね。パリーグの2位狙
いがチャンピオンへの近道ね”と言った。その通り。多くの野球ファンが同じ感じを
持ったかもしれない。ということは、パリーグがフレーオフを続け、セリーグはプレー
オフをはじめないとすれば、来年の日本シリーズにはもう誰も期待しなくなる。

ロッテ、バレンタイン監督の登場で、今や野球の質はパリーグのほうがセリーグより
上になっている。パリーグがさらに盛り上がるためには、プレーオフの改善が
必要。一つのアイデアは、プレーオフは1位と2位の戦いだけにする。方式は現在
もままでやる。そうするとソフトバンクのように待たされることがない。3、4位の試合
をつくったのは消化試合を失くすのが目的だったが、1,2位だけのプレーオフでも、
2位に入ろうとレギュラーシーズンの最後まで3チームくらいが競うので戦いの
熱狂度は変らない。

こうすれば、パリーグの日程の問題は解決する。問題は日本シリーズの前をどう
するかだが、同じ事をセリーグも実施し、プレーオフの勝者が3日後くらいにすぐ、日本
シリーズを戦う。シンプルに考えるとこれがいいと思うのだが。。日本ではコミッショ
ナーは機能しないし、リーグ優勝が最大の目標という選手、監督の意識づけもすぐ
には変らないだろうから、実現の可能性は10%もないだろう。見る側は大リーグ
のポストシーズンを楽しむので、リーグ優勝の感激だけでいいと思ってる人が多い
のかもしれない。あの、熱狂的なタイガースファンだってやけにおとなしいではない
か。一言ありそうな、星野SDも当事者なので、負け惜しみに取られたくないから
沈黙を守ってるのだろう。タイガース関係者以外の誰かが言ってやればいいのに。

大リーグでは井口のいるホワイトソックスが88年ぶりのワールドチャンピオンに
輝いた。井口はこのシリーズ、第3戦で追い上げの一打を放って打点を挙げたし、守備
でも勝利に貢献した。幸運にも、1年目で、チャンピオンリングに一番近いと思われて
いたヤンキースの松井より先にリングを獲得してしまった。スモールボールの“つなぎ
の野球”でチーム力をあげたホワイトソックスに入団したのが、いいことのはじまり
だが、本人の高い能力と体調維持に努めたことが活躍を支えたのだろう。井口の野手
としての働きは現地でも高く評価されている。走攻守三拍子揃った井口が、ホワイト
ソックスの中心選手として活躍するので、応援にも力が入る。来年も今年以上の成績
が残せるようステップアップしてもらいたい。今年の井口の頑張りに拍手。

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あっけなく日本シリーズは終わってしまいました。阪神タイガーズは記録的大敗を喫しました。 村上ファンドの呪いでしょうか。 “チームの勢い” に大きな差があったことは大方が認める事実でしょう。阪神側が実戦を離れて3週間も経っていて勘が狂ってしまった、というのも阪神打線の様子で分かることです。それにしてもプロの野球としては酷すぎる結果です。 それに 千葉ロッテ・マリーンズの側の“勢い”は 単に実戦が... [続きを読む]

受信: 2005.10.29 00:21

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