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2005.09.30

松岡美術館の古伊万里展

92今週のTV番組、“開運!なんでも鑑定団スペシャル”には興奮した。鑑定品に5億の値がついたのである。番組はじまって以来の最高額だそうだ。

その品は初期柿右衛門様式の壷。持ち主は日本人や日本にある美術館ではなく、ドイツに住む、かつてヘッセン州を治めていた一族の末裔、モーリス・ヘッセンさん。

いくつもある城や邸宅には日本から輸出された柿右衛門の壷がいくつも
展示してある。ヘッセンさんの依頼で日本から鑑定士の中島誠之助らが出向き、一つ々
値段をつけていたが、その金額がまた凄い。この一対で1億の価値があるとか。。
日本でつく金額と桁がひとつ違っている。大広間に中島誠之助の顔がひきつる
ほどの名品が飾られており、めったに無い名品ということで日本の観客の前での
鑑定となった。

この壷のプライスに5億が表示されると、会場は興奮のるつぼと化した。海外に
渡った柿右衛門の磁器の凄さを思い知らされた感じである。5億の壷に釘付け
になったが、もうひとつ興味深い柿右衛門があった。17世紀後半に作られた“色絵
花鳥文六角壷”が一対あり、これが1億の価値があるという。これと同じものが今、
松岡美術館で開催中の“古伊万里展”に展示されている。ただ、右の“色絵花鳥文六角壷”はペアでなく一つしかない。だから、値段としては半分の5000万円より少し下がるだろう。でも、相当な値段である。

この六角壷は別の展覧会で過去一度みたことがあるが、皆、ヨーロッパからの里帰り。乳白色の白地に余白を生かし、文様化された花鳥と花卉が六面に交互に描き分けられている。この品がよく、柔らかい感じの磁器をヨーロッパの王様や貴族が財力の限りをつくして集めた。そして、日本に注文して作らせた。柿右衛門の最高傑作が欧州にあるというのは残念だが、日本の磁器は世界ブランドなのだから仕方が無い。幸い、日本にも資産家が手に入れた里帰り品がいくつかあるので、鑑賞する機会はある。

松岡美術館の古伊万里展には柿右衛門様式の名品がいくつも出ているが、一番
目を奪われたのは古九谷様式の鉢。以前、出光美術館にある古九谷に感動したが、ここのもいいのが揃っている。文様としては、はじめてみる無花果や舟と東屋などが刺激的。黄色&緑をMyカラーにしているので、いい古九谷様式の鉢に出会うと嬉しくなる。

さほど期待してなかった松岡コレクションがこんなに凄いとは。いい陶磁器をみる
楽しみがひとつ増えた。因みに、10/8から東博ではじまる“伊万里、京焼展”にこ
こから“色絵唐人物図大壷”(柿右衛門様式)と“色絵百花人物文鉢”(古九谷様式)
の2点が出品されるとのこと。なお、展示は12/24まで。

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コメント

ちょうどここを観ていました
私はそれほど陶磁器に関心はありませんが、TVで観てさえも綺麗だな~とぼっとしました
松岡美術館行って見たくなります

ところで、鑑定団に小出楢重の裸婦が出た時にみましたか?素晴しいの!
持ち主家族は、こんな薄汚い裸の絵なんか飾れもしないと言うの、欲しかったです

投稿: えみ丸 | 2005.10.01 10:01

to えみ丸さん
松岡美術館の柿右衛門を昼間みてたものですから、なんでも鑑定団
にこれがでてきたので、びっくりしました。お陰でこの壷の価値が
どのくらいのものかわかりました。専門家の話だとペアでないので
3000~4000万円くらいだそうです。

小出楢重の裸婦は残念ながら見逃しました。観たかったですね。

投稿: いづつや | 2005.10.01 23:11

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