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2005.09.09

マイルス・デイビス

8988/16の拙ブログでジャズのことを書いた後、無性にジャズが聴きたくなり、銀座の山野楽器で買ったマイルス・デイビスとウエザー・リポートのCDを今、クルマのなかでガンガン聴いている。

いずれも20代のころ、一度は聴いた作品。もっとも当時はLPレコードだったが。コレクターの趣味が無いので昔、手に入れたジャズのレコードは聴かなくなったら、みんな処分してしまい、替わりにクラシックとオペラのビデオテープが一杯になった。

再入手したのはマイルスの“ビッチェズ・ブリュー”(1969)、“マイルス・アッ
ト・フィルモア”(1970)、“アガルタ”(1975)、ウェザー・リポートの“ザ・ベスト”
(1973~1980)。右のは“ビッチェズ・ブリュー”のカバー。マイルスの
ジャズは50年代はパスし、もっぱら電子サウンドを導入した作品に夢中になった。
その頂点を飾る傑作が“ビッチェズ・ブリュー”。新宿のジャズクラブ、ピットインで
エコーをきかせたトランペットが鳴り響く 、この新着レコードを聴いたときの衝
撃をいまでも鮮明に覚えている。ジャズの枠を超えたまさにフリーミュージック
という印象だった。

あらためて聴いてみると、体が熱くなってくる。ジャズをテーマがあり、そしてアドリブ、
またテーマ、そしてアドリブというものだと思ってるひとには、マイルスと周りの
ミュージシャンが演奏する音楽はジャズという範疇からかけ離れているかもしれない。
マイルスは時代の空気を感じとるのに敏感で、若いソプラノサックス、エレクトリック
ギター、キーボード、ベース奏者、パーカッションニストらと、自由な演奏に溢れた
新しいジャズをつくりあげた。

“ビッチェズ・ブリュー”、“アット・フィルモア”、“アガルタ”の3枚で、マイルスは
トランペットを時に激しく、アップテンポに、さらに美しいバラードのように柔らかく吹き
まくる。R&Bのビート、アフロリズム、ロック、ファンクが上手くミックスした凄い
演奏だ。最近、マーラーの大爆発する交響曲を聴いてなかったので、マイルスの
シャープで迫力のあるトランペットにすごく感動した。

クラシック音楽にモーツァルト、ベートーベン、マーラーの定番の名曲があるように、
今、じっくり、マイルスの音楽を聴いてみると、これはジャズのクラシックではないか
と思う。音量が大きいこのジャズはさすがに隣の方がいる家のなかでは聴けない
ので、近くの本屋へ行くとか、ガソリンの給油のため走らせるクルマのなかで
至福の時を過ごしている。

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