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2005.08.23

遣唐使と唐の美術展

149東京国立博物館で開催中の“遣唐使と唐の美術展”を鑑賞した。中国の美術品で主に興味があるのは兵馬俑と磁器と玉の飾り。この展覧会、最初は乗り気でなかったが、招待券をもらったので、遣唐使の情報となにか磁器のいい作品があればと思い出かけた。

たまに予想より実際のほうがずっといいことがあるが、今回は予想がいい方にハズれたいい例。中国の博物館からハッとする作品が来ている。そして、驚くのは
国内の美術館が所蔵している名品。

特に、東京国立博物館、兵庫・白鶴美術館、出光美術館、五島美術館、永青
文庫、静嘉堂文庫から出品された唐三彩に目を奪われた。2年前訪問した白鶴美
術館からは重文の金銀器と三彩の鳳首瓶などがズラリ。前は一部しかみてな
いので、目の前の名品に見蕩れていた。中国の洛陽博物館蔵からきた三彩も
色が鮮やかで魅了される。

作品の中で特に気に入ったのが右の“加彩楽舞女子”と名がついた傭(よう)。蝶の
ような形の髷(まげ)を結った舞女2体と座ってる6体の楽女。ふくよかな顔が愛ら
しい。これまで同様の傭を1,2体で見たことはあるが、こんなに大勢の女の傭に
お目にかかったのははじめて。因みに、傭(よう)とは墳墓に副葬するために作られ
た人間の像のこと。秦始皇帝の兵馬俑抗から出土した兵士の陶傭は日本にも
度々やってくる。

04年、中国の西安で遣唐使の留学生、井真成(せいしんせい)の墓誌が発見された
という。井真成は阿部仲麻呂らと共に19歳で入唐し、36歳で亡くなった。
井真成は中国人風の名前で、渡来系の葛井(ふじい)氏の一族とみられている。
古い遣唐使に関連する資料から留学生の苦難や努力が偲ばれる。日本と中国の
長い交流の歴史を再確認するいい機会であった。

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