« 大谷コレクション肉筆浮世絵展 | トップページ | 青木繁 »

2005.07.18

ドレスデン国立美術館展

121Takさんのオフ会に集まった人たちと一緒に、上野の国立西洋美術館で開かれている“ドレスデン国立美術館展”を鑑賞した。

03年、ツヴィンガー宮殿内にある古典絵画館を訪れた。時間の関係で近代絵画館や陶磁器収集館は見れなかったが、ラファエロの“サン・シストの聖母”、ジョルジョーネの“眠れるヴィーナス”、フェルメールの“窓辺で手紙を読む若い女”などの傑作を楽しんだ。

ここにはレンブラントの作品が代表作の“レンブラントとサスキア”をはじめ
いくつもあった。だが、購入した図録に載っていた“ガニュメデスの誘拐”がなく、
残念な思いをした。で、この絵が今回の展覧会に出品されることになった
ので、会場では展示されてた地球儀、デューラーの版画、宝石類、マイセン
の陶磁器などを興味深く、熱心に見たが、心は2度目の対面となるフェルメー
ルの“窓辺で手紙を読む若い女”とレンブラントの“ガニュメデスの誘拐”に
とんでいた。

手紙を読む女は現地ではゆっくり見れなかったが、今回はガラス窓に映った
女の顔やテーブルの敷物やカーテンの質感に感心しながらみた。横からみた
手紙の先がきらきら光ってるのをみると、アムステルダム国立美術館に
ある“牛乳を注ぐ女”を見たときの感動が蘇った。フェルメールの絵に接する
たびにこの画家の画業の高さに驚かされる。

お目当ての右のガニュメデスの誘拐は手紙を読む女の隣の部屋に飾ってある。
このギリシャ神話に題材をとった絵はこれまでいろんな画家が制作している。
鷹に変身したゼウスに誘拐されるガニュメデスは大体美少年。これがレンブラント
の絵では赤ん坊になっている。しかも、この赤ちゃんはお漏らししながら大泣に
泣いている。病院の診察室で泣いてる赤ちゃんのよう。1635年の頃、ガニュメ
デスをオランダの町のどこにでも見られる泣きじゃくる赤ん坊にして描いたという
のが凄い。レンブラントという画家の頭の中は随分近代的である。

念願のフェルメールの傑作とガニュメデスを見れたのでこの展覧会は二重丸。

|

« 大谷コレクション肉筆浮世絵展 | トップページ | 青木繁 »

コメント

こんばんは.
先日のオフ会では貴重なお話ありがとうございました.

「ガニュメデスの誘拐」は面白い絵だと感じました.赤ちゃんの表情がイイですね.
古径展にも誘拐の絵(今昔物語)がありました.なんとなく和洋の違いを味わい深く感じました.

フェルメールもよかったです.

また,お邪魔します.
では.

投稿: おけはざま | 2005.07.18 23:45

to おけはざまさん
Takさんのオフ会ではお世話になりました。日本画がお好きなおけは
ざまさんとお話でき、大変楽しかったです。お目当てのレンブラ
ントの“ガニュメデスの誘拐”に大満足でした。画集でみたときから、
このお漏らしする赤ちゃんの表情に惹きつけられてました。すごく
親近感を覚える絵ですね。16世紀前半の作品で、絵の中に入って
いける絵はそんなにありません。レンブラントの想像力は現代人に
近いです。これには参ります。

古径の“今昔物語”もおなじ画題でしたね。この絵を見たとき、古径に
こんなユーモアのセンスがあったのかと唸ってしまいました。下では
母親が両手をあげ、狂乱状態で追っかけています。洗浄されたガニュ
メデスでも左下でお母さんが手を広げて泣いてます。

ちょうどいいタイミングで二つの絵に巡りあいましたね。そして、古径の絵
をよく見られてるおけはざまさんと縁がありました。これからもよ
ろしくお願いします。

投稿: いづつや | 2005.07.19 15:49

 土曜日のオフ会でお目にかかりました。そえといいます。
 会では、興味深いお話をまことにありがとうございました。
 TBも、まだ反映されていませんが、かけさせていただきました。
 また機会がありましたら、よろしくおねがいいたします。

投稿: そえ | 2005.07.19 20:36

to えそさん
16日のオフ会、参加者も多く、盛り上がりましたね。同じ美術好き
人間が集う、こうした会はありがたいですね。展覧会の評判、絵の
魅力度などがばんばん飛び交うなんて素晴らしいことです。
また、お会いしましょう。

投稿: いづつや | 2005.07.19 22:39

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ドレスデン国立美術館展:

» ドレスデン国立美術館展 [TOSHIの散歩道]
ドレスデン国立美術館展を観に上野の国立西洋美術館にいってきました。           一番のお目当ては、フェルメールでした。予想通り、フェルメールの本物は本物でなければわからない素晴らしさがあります。生地感、皮膚感といったものが、活... [続きを読む]

受信: 2005.07.21 12:28

» フェルメール・オフレポ [そえblog]
7/16 16:00  フェルメール・コミュニティのオフ会にいってきました。  上野国立西洋美術館「ドレスデン国立美術館展」 http://www.nikkei-events.jp/dresden/ [続きを読む]

受信: 2005.07.21 19:43

« 大谷コレクション肉筆浮世絵展 | トップページ | 青木繁 »