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2005.06.22

草間彌生

101朝日新聞の文化欄に、草間禰生の絵がNYで開かれたクリスティーズのオークションで1億2千万円で落札されたという記事が載っていた。

米国画商に落札されたのは1962年に描いた“№B,3”で、日本人が制作した現代美術では過去最高額だという。現代絵画における市場相場についての知識がないので、草間の絵が世界的に見てどうなのかわからないが、億単位の絵なら上位に位置づけられる
のではなかろうか。以前、若手の村上隆の絵に6000万円の値がついてびっく
りしたことがある。今回の金額はこれの2倍。

草間禰生の絵は詳しくない。昨年10月、東近美であった回顧展でこの画家
の絵、美術品の特徴を掴んだ程度。一緒にまわった現代美術に強いTakさん
やじゅんさんに色々教えてもらって、すこし草間の作品に目が慣れた。
この女流画家のイメージが岡本太郎に似ているので、作品もとびはねたもの
かなと思っていたが、さほどでも無く、絵のなかにすっと入っていけた。

右の絵は最後に飾ってあった“宇宙物語”(1993年)。縦278cm、横248cm
の大きな絵。赤の小さな点が沢山描いてあるだけなのだが、背景の橙色で
浮かび上がった赤の点がゆっくりと天空を移動してるように見え、遠い宇宙の
かなたへ吸い込まれそうな気がした。

3年前、BS2で放送された“国宝100選”に草間禰生が出演していた。
意外だったのは現代絵画をやってる彼女が、京都の三十三間堂にある1001体
の千手観音像と、自分が1991年に制作した“ミラールーム(かぼちゃ)”には
無限の反復という共通性があると強調していたこと。何体もある仏像
を造形としてみて凄く感動したという。

たしかに、草間の絵には網目や水玉模様が繰り返しでてくる。この反復が
くどくなく、造形的に美しく、調和がとれてるのがいい。草間ブランドは
上昇傾向にあり、クサマ信者が沢山いるらしい。この天才画家の展覧会を
見る機会がまたあるかもしれない。期待して待つことにしよう。

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コメント

いづつやさん、こんばんは。
その東京からの巡回展を広島でみて、草間に一目ぼれしてしまいました。私の中の何かがはじけちゃったようです。

・・・で、さらに熊本を回ってもうすぐ草間の故郷、松本市で最後の展覧会が開かれます。
2005年7月30日-2005年10月10日
草間彌生 魂のおきどころ
松本市美術館

これまでの巡回先では出展されていない作品も多数でるようなので、なんとかして出かけようと画策中です。(~ ~;

広島での草間展の感想をTBさせていただきます。

投稿: リセ | 2005.06.22 23:43

いづつやさん、こんばんは。
私も昨年の東京国立近代美術館の展覧会を見ました。
「クサマ信者」というわけではないのですが、結構好きです。

こちらでご紹介されている最後に展示されていた作品は、
本当に素晴らしかったですよね。
水玉に限らず無限の反復が、空間の極限までの広がりを感じさせます。
厳格な構図でありながら開放的です。

また大回顧展をやっていただきたいですね。

投稿: はろるど | 2005.06.23 00:44

to リセさん
草間彌生の巡回展はまだ続いているのですね。こんどは出身地の
松本ですか。盛り上がるでしょうね。図録に載ってて、東京会場でみら
れなかった作品がいくつもあります。松本は地元なのでいい絵を展示す
るのでしょうか。

図録の書き物は読まないのですが、高額落札にひかれて目を通して
みました。小さいころから幻覚を見たらしいですね。一種の精神病と
書いてありました。知りませんでした。この作家は現在も創作活動をし
、次々と新しい作品を生み出しているのが凄いところです。また、クサマの
作品をみてみたいです。

投稿: いづつや | 2005.06.23 12:26

to はろるどさん
草間彌生をはじめて知ったときから、女岡本太郎のイメージが消え
ません。でも、画風は繊細で色彩感覚が抜群ですね。昨年の回顧展で
よくわかりました。女性特有の細かさがネットペインティングにも現れ
ています。

朝日の記事に、クサマはすでに現代美術のトップを走るアーティストの
ひとりになっているとありました。凄いですね。回顧展に足を運んで
おいてよかったです。

投稿: いづつや | 2005.06.23 12:48

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行ってきました、草間彌生展。自分自身の意外な一面を発見してしまいました。 [続きを読む]

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