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2005.05.13

中島潔展

69日本橋三越で開催中の“中島潔展”をすべり込みで見てきた。15日までやっている。

この画家の絵を観るのは2度目。前回見たのは03年3月、神戸の大丸で開かれた中島潔が描く金子みすず展。みすずの詩を題材に可愛くてどこか寂しそうな童たちを描いた作品が強く心に残っている。

以来、折を見て図録を引っ張り出し、中島潔の鋭い感性がとらえた日本の
美しい風景、無邪気な子供たちの表情をみつめている。童画のほかにもちょっと
大人の女性を描いた絵にも心惹かれる。髪一本々まで細密に描かれてるの
をみていると、ふと近代日本画の巨匠、上村松園が描く美人画を思い出す。

今回の展示は還暦を迎えた画家がパリに1年滞在して制作したパリの風景と
これまでに描かれた童画で構成されている。日本の絵では02年から05年の作品
が多く出品されている。今年描かれた“童の四季は”屏風仕立ての大きな絵。
この画家が極めた画技をみせつけるかのような渾身の作品。赤、黄色、紫、青が
メルヘンチックに融合し、見る者の心を和ませてくれる。中島潔は天性の
カラリストではないだろうか。色彩感覚というのは努力して得られるものでは
ないらしい。持って生まれた才能。

その突き抜けた色の組み合わせに魅了されるのが右の“花かずら”(03年)。
子供が5人川沿いに歩いている。最後尾にいる女の子の後ろには水車が見える。
一番前にいる男の子はつんのめりになっている。いつもでてくる愛嬌のある
子犬がいないのが残念。まわり一面は花畑。画面の大半を占める黄色と赤の
色面に目を奪われる。どこかでみた光景。そう、4月にオランダのキューケンホフ
公園でみたチューリップ、水仙畑(拙ブログ4/16)。

中島潔の絵にたいする評価が近年高まっている。もっともっと見たくなる画家だ。
尚、三越のあとは各地を巡回する。
名古屋展:6/14~6/20、名古屋三越栄本店 
横浜展:6/24~7/18、横浜そごう美術館、
札幌展:7/26~8/1、三越札幌店
大阪展:9/1~9/7、阪神百貨店

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