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2005.05.02

北大路魯山人展

61横浜そごう美術館では今、魯山人展をやっている(5/15まで)。北大路魯山人の企画展をみるのははじめて。

料理家で陶芸家の魯山人は他の陶芸家とはちょっと違う世界にいる。美食家の趣味人が余技で陶芸をやってる感じ。余技だろうが、出来上がった作品は超一級。世の中には魯山人愛好家が沢山おり、市場では高い値段がつく。

なんでも鑑定団によく魯山人の陶器がでてきて、その評価額にびっくりする
ことがある。佳き食べ物は佳き食器に盛るのが本当の食事であるとの
考えを終生持ち、名品を作ってお客をもてなした。

魯山人の作品と最初に出会ったのは島根県安来市にある足立美術館。
横山大観などの日本画の展示室とは別に、安来出身の河井寛次郎と魯山人の
作品を陳列する陶芸館がある。魯山人は古陶磁を陶芸の理想とし、金襴手壷
や織部の向付などを制作している。単なるコピーではなく、魯山人の美意識と
造形感覚があらわれており、手にもってみたくなる作品。

島根県にはもう一箇所魯山人の陶器を見れるところがある。松江市に
ある田部美術館。松江城の近く。山陰では誰もが知ってる財界人、田部氏の
コレクションのなかに魯山人の志野茶碗、色絵雲錦鉢などの優品がある。

そごうの魯山人展はアメリカから里帰りしたカワシマ・コレクションを中心に
陶磁器、漆芸など110点が展示してある。織部、志野、瀬戸、備前など古陶磁
がいくつもあり、ひとつの窯や様式にとらわれることなく、自由にかつ
優雅に作陶している。図録に魯山人のいい言葉が載っていた。“やきものを作る
んだって、みなコピーさ。何かしらコピーでないものはないのだ。但し、
そのどこを狙うかという狙い所、真似所が肝要なのだ”。

とくに気に入ったのが右の“九谷風鉢”。青海波の文様を黄色、青、緑、紫で
描き分けている。魯山人は40歳のとき、山代温泉の九谷焼窯元で作陶を経験し、
陶芸をはじめている。この展覧会のキャッチコピーは“魯山人の宇宙”。
シンプルな美しさ、うっとりする色使い、華麗な装飾美、いろいろ感じることの
出来る魯山人ワールドは魅力一杯である。

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