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2005.05.20

シカゴ交響楽団の展覧会の絵

ロシアの作曲家、ムソルグスキーの作品に展覧会の絵というのがある。
この組曲のなかで最も迫力のある“キエフ市の大門”のさびのところを
使ったTV、CMを最近よく聴く。で、久しぶりにこの好きな組曲を
Myクラシックビデオで楽しんだ。

手元にあるベストの演奏は90年、シカゴ交響楽団が来日し、ショルティ
の指揮で演奏したときのもの。当時、この楽団はトランペットとホルン
の世界的名手をかかえていた。特に何回も出てくる有名なプロムナードを
演奏するトランペットの音色は天下一品。トランペット奏者の名前は
知らないが、顔を真っ赤にして吹く様は赤鬼のようであった。

シカゴ響の演奏のほかに、例えばロンドン響の展覧会の絵を聴いたが、
トランペットの音、演奏全般の印象はシカゴのほうが断然よかった。
巨匠ショルティはあの独特の指揮棒の動かし方で楽団の音パワーを
最大限にひきだしていた。最後の“キエフ市の大門”における一寸の
隙のない高い緊張感を保った演奏が圧巻。ビデオでもこのくらい興奮
するのだから、会場に居合わせたらどんなに感動したことか。

このところ、絵画鑑賞に自由時間の大半を使ってるので、クラシックの
楽しみを忘れかけていた。いい音楽を聴くときの感情の高まりは美術品
を見るときよりは瞬発的でその振幅も大きい。琴線にふれるメロディー
にであったときほど幸せなことはない。分野は違うが“涙そうそう”など
はα波が出っ放し。

ロシアの音楽を聴いたので、ついでにお気に入りのリムスキー・コルサコフ
の“スペイン奇想曲”や“シェヘラザード”を聴いた。神秘的な東洋の音楽
を感じさせる不朽の名作である。とてもいい気分になった。

クラシックの楽しさが何気なしに聴いてたCMでよみがえった。絵画
ばかりにエネルギーを注ぎ込むのもよくない。やはりバランスが必要だ。

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