« 中国の奇石と山水画 | トップページ | 中国の猫図 »

2005.05.29

徽宗の桃鳩図

81北宋時代(960~1127年)最後の皇帝、徽宗は風流皇帝として名高く、自ら筆をとり絵を描いている。その名画が日本にある。

室町時代、3代将軍足利義満は1404年に日明貿易が始まると、禅宗画だけでなく、馬遠や徽宗などの絵も集めた。足利将軍家コレクションのおかげで日本で徽宗の名品に接することができるのである。

右の“桃鳩図”は国宝に指定されている。昨年4月、根津美術館で開催
された南宋絵画展に出品された。この展覧会には前期、後期に2回足を運
んだのだが、桃鳩図は展示期間が1週間くらいと短く、残念ながら見れな
かった。これから先いつ出てくるやら、気長に待つしかない。

この絵は図録でみてても心揺さぶられる。桃の木にとまっている鳩が実に
リアルにかかれている。頭の下の胸あたりがぷくっと膨れて、鳩の特徴が
よくでている。緑色をした鳩がいるのか?それとも装飾的に鳩を描いたのか
分からないが、この鳩には魅せられる。白い花を咲かせた桃の枝がまた
いい。

徽宗は花鳥画のほかに山水画も描いている。また、この風流皇帝は珍しい
もの好きで珍獣、面白い花、木などを全国から集め、写生したという。芸術
を奨励し、皇帝画院の画家を採用するときは画題をもうけて絵を描かせ、
その出来栄えで決めていた。

現在、徽宗の絵が何枚あるか知らないが、江戸時代の狩野派絵師が模写
した徽宗の猫、鳩、鷹の絵が残っている。鷹の絵には面白いはなしが伝
わっている。江戸の頃、大名は徽宗の鷹の絵を持ってないと幅がきかぬよう
に思い、どの大名も偽の鷹の絵を所蔵していたという。一度、東京国立
博物館で狩野常信が模写した徽宗の鷹図をみたことがある。これよりは桃鳩
図のほうが断然いい。ちなみに桃鳩図は個人の所蔵。東京となってるが、
どんな人が持ってるのだろうか?

|

« 中国の奇石と山水画 | トップページ | 中国の猫図 »

コメント

(株)瀬津雅陶堂
https://plus.google.com/112275339371136851567/about?gl=jp&hl=ja
Google+ ページ · 最初のクチコミを書こう
〒103-0027 東京都中央区日本橋3丁目7−9
03-3271-9630
だそうです

投稿: kio | 2013.06.03 05:39

to kioさん
根津美の方にこの絵の所有者について
お尋ねしたとき具体的には教えていた
だけなかったのですが、こういうお店で
したか!貴重な情報有難うございました。

投稿: いづつや | 2013.06.03 20:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 徽宗の桃鳩図:

« 中国の奇石と山水画 | トップページ | 中国の猫図 »