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2005.04.18

レンブラントのスザンナ

49オランダ古典絵画の巨匠、レンブラントとフェルメールの絵が存分に楽しめるのがこのツアーのいいところ。アムステルダム国立美術館とマウリッツハイス美術館では2人の作品は別格の扱いになっている。

マウリッツハイスのレンブラントコレクションは国立美術館に劣らず、名作が揃っている。レンブラントの絵で人間くささを一番感じるのは晩年の自画像と右の“スザンナ”。
残念ながら1669年の自画像は見れなかったが、後年は苦労の多かった
レンブラントの寂しげな顔が心をうつ。

“スザンナ”も印象深い作品。この絵を観るのは2度目。03年、西洋国立美術館
で開催されたレンブラント展ではじめてこの絵に接したときは、かなり驚いた。
レンブラントの絵といえば肖像画、自画像、聖書物語を光と影の演出で人物の
内面をも描いたというのが一般的な評価である。が、その心の状態が聖書物語だ
といまひとつピントこない。でも、このスザンナは画題は旧約聖書からとってるが、
スザンナの怯えた表情がストレートにこちらに伝わってくる。

スザンナは純潔の象徴。沐浴中に二人の長老から関係を迫られたスザンナは、
純潔を守ったがために無実の罪に陥れられるが、最後は預言者ダニエルに
救われる。画面の右の藪のなかに隠れてスザンナを見ている長老を配してる。

ウイーン美術史美術館でみたティントレットの同じ名前の絵はスザンナの白い肌
がなんとも美しくかつ官能的だった。ティントレットに比べればレンブラントのスザ
ンナのほうが絵のなかに入っていける。長老の誘惑に怯えるスザンナの姿が痛
ましい。レンブラントライト効果が良く出ている作品ではなかろうか。

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