« エゴン・シーレ展 | トップページ | キューケンホフ公園 »

2005.04.15

デ・キリコ

46アムステルダム観光の自由行動ではアムステルダム市立美術館に出かけた。ガイドブックによると、ここには近代、現代絵画の名画がいくつもあるようだ。

何年か前、広島であったこの美術館所蔵展でシャガールの“7本指の自画像”という不思議な作品やゴッホのいい絵をみた。で、ここでまたシャガールの名画に会えると期待をふくらませて入館した。

現在、アムステルダム市立美は改装中のため、所蔵品の展示は中央駅から歩いて
15分くらいの郵便局のホールに飾ってある。仮展示のため、期間に分けて作品をロ
ーテーションする。今回の出品作には残念ながらシャガールの絵は1点もなかった。

印象派、象徴派からシュルレアリスム、キュビズム、現代アートまでビッグネームの
画家の作品が一通り揃っている。足が止まったのはドンゲン、デ・キリコ、ドローネー、
デュシャン、ポロック、アペル、ニューマン、イブ・クライン、ケリーなどの作品。意外に
もオランダ人画家のモンドリアンの絵にお目にかかれなかった。

頭に抱いてた画家には裏切られたが、デ・キリコが描いた右の“考古学者”で救われ
た。デ・キリコの作品に接する機会は少ない。手元の画集に載ってる絵を眺めるとまだ
2割くらいしか観てない。この考古学者と似たようなのが画集に3点でていた。

この絵は1929年に描かれている。2つのマネキンの腕は長く、足は異常に短い。
まず、これにおやっとする。胴部をギリシャ神殿のような風景が貫ぬいてるのがかなり
シュール。マグリットの絵をみるよう。卵のようななめらかな頭部は大原美術館にある
“ヘクトルとアンドロマケの別れ”にでてくる無機質的なマネキンとは違い、人間ぽくは
あるが、ちょっと不気味。

これまでマグリットのシュールさが最高と思っていたが、マグリットはデ・キリコから
霊感を得たのかもしれない。これは大きな発見。

|

« エゴン・シーレ展 | トップページ | キューケンホフ公園 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: デ・キリコ:

« エゴン・シーレ展 | トップページ | キューケンホフ公園 »