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2005.03.08

MOAにあるモネの睡蓮

27光琳の紅白梅図屏風を観るため訪問したMOA美術館で思わぬ名画に出合った。地下の展示室になんとモネの傑作が2点飾られていた。右の“睡蓮の池”と“ポプラ”。この絵がMOAにあることは知っていたが、今回の日本美術名品展でみれるとは予想だにしなかった。これは儲けもの。

“睡蓮の池”は1917~19年に制作された作品。130cm×200cmの大きな絵である。大原美術館にある
“睡蓮”(1906年)は最初に描かれた睡蓮の連作でサイズは73cm×92cmと
一回り小さい。これにたいして、“睡蓮の池”は、ジヴェルニーの庭にある池を大きく
したあとに描かれたので、大画面になっている。絵自体にも変化が見られ、抽象画
ぽくなる。睡蓮の葉の形態がなくなり、画面いっぱいに黄色が輝いてる。この明る
い色彩に魅せられた。

日本国内にはMOAの作品以外にも睡蓮の名画がいくつもある。中でも気に入って
いるのが、国立西洋美術館とアサヒビール大山崎山荘美術館にある睡蓮。MOA
のと同様、2回目の睡蓮連作で、共に200cm×200cmと大きな絵。03年10月、
森美術館の開館記念展に出品されたアサヒビール所蔵の睡蓮を観たときの感動
がいまだに忘れられない。緑の水面に浮かぶピンクと紫、白で描かれた睡蓮がな
んとも言えぬ美しさだった。

MOAの“睡蓮の池”にも感激した。モネの睡蓮をみてると気持ちが落ち着く。花鳥
画をみるときと同じ感覚。日本人のモネ愛好家がいい絵を収集してくれるお陰で、
国内の美術館でこんな傑作を観ることができる。モネ好きにとっては幸せな美術
環境である。

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コメント

香川県の直島にも大作の睡蓮があるそうです。
自然の景観をこわさないように、安藤忠雄さんが
「地中美術館」を設計しました。
直島は島全体がアートということなので、いつか
行ってみたいと思っています。
近場ほどなかなかゆけないものですね。

投稿: リセ | 2005.03.09 00:31

to Lyceeさん
モネが好きという人が多いですね。モネに直談判して睡蓮の傑作を
日本に持ってきた児島虎次郎の働きにいくら感謝してもし過ぎる
ことはありません。これを資金面で支えた大原孫三郎も偉大な
パトロンです。

こうしたモネとのつながりがあり、あとから続く人もモネのいい絵を
集めたのでしょうね。直島の睡蓮は大作であれば、MOA、西洋美、
アサヒビールと同じ連作の一つではないでしょうか、いつか観てみたいです。

投稿: いづつや | 2005.03.09 20:24

展示されている、睡蓮をみていると、心が和み私の大好きな
一つです。久ぶりにご対面してきました。それより、感激したのは、モアー公園につくられた、池の睡蓮。濃厚な赤 5月29日一番の見ごろでした。いつ頃まで咲くのでしょうか.それは、それは見事です。外苑だけでも値打ちあります。
その花園に観とれていていて、館の中にはいると、モア-公園にある池の睡蓮の種が、モネさんの国 実家から持ってこられたことを知り、又また感激しました。

投稿:  稔子 | 2005.06.08 20:56

to 稔子さん
はじめまして。書き込み有難うございます。MOAの公園はきれいで
いいですね。ここの睡蓮の種がフランスからきてたとは知りませんでした。
印象派のなかでモネの睡蓮や風景画に魅せられてますので、
モネの館、ジベルニーをいつか訪ねたいと思ってます。

投稿: いづつや | 2005.06.08 22:52

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