« ルネ・ラリック展 | トップページ | サッカーワールドカップ予選 日本対バーレーン戦 »

2005.03.30

平家納経と俵屋宗達

40東京芸大美術館で3/25から厳島神社国宝展をやっている。昨年9月の台風18号により厳島神社も大きな被害をうけ、その修復に8億円くらい必要となるという。で、復興支援としてこの展覧会が企画され、奈良国立博物館と芸大美術館で実施されることとなった。

以前にも同じ台風で大事な国宝が壊れ、復旧に時間がかかった。ここ10年、厳島神社は台風に泣かされ続けている。広島に9年住んだので、
損傷した厳島神社を見ると心が痛む。

所蔵する国宝、重文を総ざらいみせるのは、厳島神社が世界遺産に登録され
たのを記念し、1997年地元の県立美術館で展示して以来のこと。
装飾経の傑作“平家納経”、鎧、刀、能装束など見ごたえのある宝物が
沢山出ている。一番の目玉は国宝“平家納経”。17巻が4期にわけて常時
4,5巻ずつ展示される。この平家納経は過去2回みた。濃厚に描かれた
装飾画に感動する。金銀泥の地に鮮やかな緑、紺、白、赤、で彩色されている。

右はそのひとつ“平清盛願文”の見返。これは1602年、福島正則がすすめた
平家納経補修事業で俵屋宗達が手がけた作品。背を丸くした鹿の描き方
から宗達の絵ということがいまでは定説になっている。単純にして雅な感じを出し
ているのが宗達流。斜めに切られた下の部分は銀泥塗りにし、鹿の足元
には墨で草むらを描いている。鹿の背には銀泥の斑文がある。上のほうは
金泥の地に銀泥で雲を描き、さらに金の砂子をかぶせている。

今回の出展数は通常の展覧会に比べると物足りないかもしれないが、質が
一級なので感動の総量は大きい。なお、この企画展は5/8まで。

|

« ルネ・ラリック展 | トップページ | サッカーワールドカップ予選 日本対バーレーン戦 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 平家納経と俵屋宗達:

« ルネ・ラリック展 | トップページ | サッカーワールドカップ予選 日本対バーレーン戦 »