« 箱根ラリック美術館 | トップページ | 横山大観展 »

2005.03.24

レンブラントの自画像

35熱海にあるMOA美術館には光琳の紅白梅図屏風をはじめとする日本美術を代表する絵画や陶磁器があるが、見逃してはならないのが西洋画家の名画。

地下の展示室にモネとレンブラントの絵が飾ってある。この部屋だけ美術館の人がいつも椅子に座っている。モネの2点と右のレンブラント作“自画像”のために張り付いてるのだろう。

沢山ある自画像のなかでこの絵が一番レンブラントライトを感じさせてくれる。
左上から光が強くあたった右目とその下あたりだけが明るくなっており、明暗の
コントラストが印象深い。この自画像はレンブラントが23歳の頃に描いた作品。
02年京博で開かれた“大レンブラント展”に同じ時期の自画像が出品されて
いた。肩には金属の首当てをつけてるところは同じだが、口を閉じている。帽子
は被らず、髪は長めの巻き毛。

ここの自画像は口が半開きになので、すこしアホぽくみえるが、光の効果に
圧倒されて、おもわず見入ってしまう。自画像の絵なら、ロンドンナショナルギャ
ラリーの作品や晩年の自分を描いた絵のほうが魅力的だが、左上からあたっ
た光と影の描き方をみると、この絵は傑作ではないかと思う。

アムステルダム国立美術館にある“夜警”やフランクフルト・シュテーデル美術
館の“目を潰されるサムソン”ほどの感動ではないが、似たような衝撃があった。

|

« 箱根ラリック美術館 | トップページ | 横山大観展 »

コメント

私もこの絵は傑作だと思いますよ。

年老いて醜くなった自画像も好きですが、まだ若く裕福な時代の絵には独特の気品と安らぎがありますからね。

投稿: シルフ | 2005.03.25 12:14

to シルフさん
MOA美術館にこの絵があることは知っていたのですが、本物の
前にたつと、レンブラント光線を実感します。レンブラントはこの頃
自分の顔を描くことで、顔の表現や光の研究をしていたようですね。
光の当っている右目、頬と周りの影の部分を巧みに描いてます。

日本にこんないいレンブラントの絵があるとは嬉しいですね。MOAは
いい作品を集めてます。

投稿: いづつや | 2005.03.25 20:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: レンブラントの自画像:

« 箱根ラリック美術館 | トップページ | 横山大観展 »