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2005.03.02

十二ヶ月風俗図 その二

24山口蓬春記念館に展示されてる“十二ヶ月風俗図”が、22日から6月から12月の年中行事に替わったのでまた観に行った。

拙ブログ1/25でとり上げた1~5月では鶯合、鶏合、花売りなど京洛の人々の営みが金泥が薄く刷られた明るい画面に描かれていた。6月から12月のモティーフは祇園会の神輿、風流踊り、中秋の名月、重陽の節句、観楓酒宴、御火焚、雪転。

右の絵は“十一月の御火焚”。火の粉にあたれば無病息災とする風習がある。
積み上げた薪に神火をつけ、炎の中にお供えの蜜柑、饅頭、菓子などを
投げ入れる。真ん中の赤い火柱のまえで火の粉をかぶっている女性の格好が
おもしろい。男児が着ている陣羽織の文様がとてもモダンで、赤や緑など
色のとり合わせがいい。

このような風俗画がいろんな方面の研究分野から注目を浴びている。陣羽織は
当時の流行を反映しているとされ、服飾史における貴重な資料となっている。
日本画のなかでは今、この風俗画を意識してみている。とくに町人、武士、遊女らが
着る服装の図柄、色を観るのが楽しみ。観るたびに驚きと発見がある。
現在でも支持されそうなはっとするデザインがでてくる。

装飾美の伝統は源氏物語絵巻のころから脈々と続いている。根津美術館で開催中の
“誰が袖図屏風と江戸時代のきもの展”にも艶やかで美しい文様の小袖がいくつ
もあった。日本古来から受け継がれてきた華麗な服飾デザインにとりつかれている。

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