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2005.02.28

棟方志功の東海道棟方板画

22鎌倉に棟方板画美術館というのがある。大仏さんの前を通りぬけて間もなくのところを左折し、どんどん高台に上がっていくとこの美術館がある。1階と地下1階が展示スペースになっている。

ここで、今、東海道棟方板画(全64柵)が展示されている(3/20まで)。現代の東海道53次版画である。棟方は駿河銀行から依頼され、7回の写生旅行をして、昭和39年に完成させている。ただ風景を写すというのでなく、その土地
〃で生活している人々の姿やそこの空気のなかに存在するお寺、工場などを
人間臭く描いている。そして、縦長(彩色)、横長(黒白)の画面を交互におい
ている。

シリーズ物は沢山あると、ダレル絵がありそうなものだが、天才棟方にはそんな
絵はない。一枚一枚に味がある。彩色版画は赤、黄色、紫、青がどんと目に
はいる。画面にいっぱい描き込んでいるが、ビジィーな感じがしない。これは棟方
がモティーフから感じる生命力を力強い彫りで表現してるからだろう。

右は“藤沢 独銀杏”。画面中央に堂々とした銀杏を描いている。地の赤と黒い
大樹のコントラストがいい。棟方は“生きつづけている絶対のホントウさという律動
を知った”と述べている。

棟方は版画と書かないで、板画という字を使ってる。板(はん)による表現なので
板画(はんが)だそうだ。“板(はん)のいのち”を彫りおこすのだという考えである。
ここ2,3年、棟方志功展が何度も開催され、この国際的版画家の代表作を沢山
観た。観るたびに感動するので、まだまだ作品を追っかけようと思う。幸い、ここ
は家から近いので再々来られる。

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