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2005.02.26

川端龍子とダリ

21昨年11月訪れた川端龍子記念館で、あらたな作品が展示されたので又行ってみた。今回のテーマは“龍子 変幻する視点”(1/4~4/17)。東近美のような広い展示スペースではないが、龍子絵画の特徴である大きな作品が15点出ている。

代表作に数えられる“龍安泉石”、“朝陽来”、“印度更紗”、“伊豆の国”などに心をうたれた。俯瞰の構図やピカソのキュビズムのように複数の視点を組み
合わせるなど自在に視点をかえて描いている。そして、なによりも絵の大きさに
圧倒される。龍安泉石の場合、縦は186cm、横巾は838cmもある。このくら
い大きな絵だと龍安寺の座敷から枯山水の石庭をみてるような気になる。

川端龍子は大衆のための絵画芸術をめざし、誰でもが絵を美術館など公的な
場所でみれるようにと、一部の愛好家が所有する掛け軸のような絵でなく、
大きな絵を描くようになる。これを会場芸術主義という。この大きな絵が龍子の
一番の魅力。

作品を観終わってロビーで所蔵作品の図録をぱらぱら見てたら、ある作品の
ところではたと気がついた。何に気がついたかというとダブルイメージ。右の絵
は前回ここで見た“渦潮”。横浜美術館でみたダリの“幻想的風景”により、ふた
つのイメージを重ねて描くダブルイメージの技法に開眼した。この作品は鳴門
の渦潮をみた印象と龍神伝説の二つをモティーフにして描いたものだが、壮観
な渦と海面から出てくる白龍の頭部が見事に重なっている。

シュルレアリスト、ダリと同じような絵を描く龍子の才能にあらためてびっくりした。
日本画でこん絵を描く人は他にいない。龍子とダリがつながったのは大きな
収穫。

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