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2005.02.12

ミュシャ様式

12今、東京都美術館で開催中のミュシャ展の人気は高いようで、昨日は日本テレビと世界美術館紀行でミュシャを取り上げていた。美術館紀行では昨年の拙ブログで紹介したプラハ国立美術館にあるミュシャの名画“スラーヴィア”を解説していた。

上野のミュシャ展で代表作を大半みたので、この画家に関する情報を集中的にレビューしている。その一つ、99年11月に
放映された日曜美術館のミュシャ特集をビデオでみてると、興味深い内容がいくつ
もあった。番組は司会役の緒川たまきとアーティストの村上隆が堺市にある
ミュシャギャラリーを訪ねるという趣向。

ここのギャラリーは日本におけるミュシャ芸術の殿堂と言われている。今回の
ミュシャ展にでたポスターなどもかなり揃ってるようだ。このことはシルフさんに
も教えて頂いた。そして、上野に出てなかった“蛇のブレスレットと指輪”がここ
に展示されていた。これは凄い。このブレスレットが次のターゲットと思ってい
たが、これを日本で見られるのは有難いこと。

この作品は“メディア”のポスターに描かれている蛇のブレスレットを女優サラ・
ベルナールが気に入り、実際に作らせたもの。ミュシャがデザインし、宝石商
のフーケが制作している。ルネ・ラリックの作品にひけをとらないルビーやオパー
ル、ダイヤモンドを使ったこれぞアールヌーボーといった一品。これが日本に
あるということは複数つくられた?いやここにしかない?それともレプリカ?

ミュシャは早くから写真を撮っていて、モデルにいろんな動きをさせ、写真をポス
ター、装飾パネル、カレンダー、スポット印刷などに描かれるデザインに生かし
ている。モデルの心が形にあらわれるようにと音楽を流すような気配りもしたよ
うだ。写真が下絵で、写真の段階で装飾的な雰囲気になっている。

1910年、プラハに移ってから、ミュシャはスラブ民族のことを作品にするよう
になるが、その中心テーマであるスラブの連帯が1897年に制作した右のポス
ター“サロン・デ・サン ミュシャ展”(上野ミュシャ展に出品)のなかにも描かれ
ているという。三つの丸い輪とハートがそれで、丸い輪はソコルと呼ばれるスラ
ブの連帯を表している。ソコルは隼(はやぶさ)を意味するらしい。

人気のミュシャ展にもう一回行きたいが、相当混んでるようで、しっかり見れる
だろうか?

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コメント

ミュシャ展、私も行きたかったのですが、どうやらかなりの人気らしく、
これから先は混雑が予想されますね。そうなると落ち着いてじっくり
見ることができそうになく、そういう展覧会に行ったことを過去にも
何度も後悔しているので、あきらめることにします。
この後、名古屋に巡回するようですね。そちらのほうが少しはマシ
でしょうかねぇ。
でも、ミュシャギャラリーというのを教えていただいたので、
そのうちに出かけてみることにしましょう。
とにかく、私は人ごみほど嫌いなものはないのです。
東京には住めません。(^^;

投稿: リセ | 2005.02.12 22:43

to Lyceeさん
こんばんは。堺市のミュシャギャラリーに“蛇のブレスレットと指輪”
があることがわかりましたので、京都にいくようなとき、訪問し
ようと思います。プラハに行く前、ミュシャの“スラブ叙事詩”に
興味があったものですから、この美術館に電話してこの絵がある場所を
教えてもらいました。とても自由時間で行けるとこではありませんでしたが。

ミュシャは1908年ボストン交響楽団が演奏するスメタナの
“わが祖国・モルダウ”に深い感銘を受け、プラハに帰ることを決めたそうです。

投稿: いづつや | 2005.02.12 23:44

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