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2005.01.10

中国人画家 王子江

8日(土)の夜、NHK教育で日本に住む中国人画家、王子江(おうすこう)が
描いた100mの水墨画を特集していた。

王子江は現在46歳。1988年に来日し、日本で水墨画を描いている。この
画家が昨年10月、中国の北京にある国立中国美術館で開いた個展には多数
の美術愛好家が押し寄せ、21点の水墨画、延べ100mの大作は現地で話題
になり、各メディアにも大きくとり上げられたという。また、高名な美術評論家
からはその芸術性の高さを絶賛されている。

番組ではこの展覧会に出品した作品の制作過程を見せていたが、この画家
の高い画才を唖然としてみていた。こんなすごい画家が日本にいたことさえ
知らなかった。一番びっくりするのは、絵のスケールが大きいこと、仕上げるの
が速いこと、下絵を描かないでいきなり描いていくこと、である。これを中国
では3絶(誰も真似ができないこと)と言うらしい。

食の楽しさをテーマにした“人生楽市”には90人の人物が描かれているが、
頭の中にファイルされている人物の特徴が絵筆の先から魔法のように出てくる。
筆の動きが鈍ることなく、どんどん大作が仕上がっていく。学生のころ1万人
くらいをスケッチしたという。

王子江は中国に無い日本独特の障壁画の技法や、西洋の油絵の画法なども
取り入れ、中国にいる水墨画家とは異なる画風で21点の水墨画を完成させた。
最も大きい、横10m、高さ3mの絵、“天地斉徳 日月同明”の真ん中には般若
面をつけた能役者が描かれている。これらの作品は国家の文化財として中国
政府の買い上げになった。この画家の画業が今、祖国中国で認められた
わけである。

茂原市立美術館にこの画家が描いた100m大作の第1作“雄原大地”(96年)が
あるらしい。また、99年には奈良薬師寺に2作目の“聖煌”が制作されている。
茂原市との縁は、たまたま千葉パルコで開かれた中国物産展で似顔絵を描いた
人が茂原市で寿司屋を経営されてる方で、このご夫婦の好意で自宅の一部に
住まわせてもらったのが始まりという。

俄然、この絵が見たくなった。茂原市立美術館の所在地を確認しよう。

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