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2005.01.29

ミュシャ展

427期待のミュシャ展(東京都美術館)を見た。これまでミュシャの絵にはあまり縁がない。

03年プラハに行ったとき、ステンドグラス、油彩画、ポスターの下絵をみたくらい。昨年は芸大美術館であった版画東西交流展に“ジョブ”というリトグラフがでていた。

ミュシャのことは詳しくないので、今回の出展規模、質がどの程度かわからないが、手元にあるTASCHENの画集に載っている作品はこの展覧会にほとんど出ていた。ということはミュシャの代表作は大作“スラブ叙事詩”以外は観たことになる。で、この展覧会に行った人は皆ミュシャ通!?

ミュシャのリトグラフにでてくる女性はみんな目が大きくて、ふっくらしたチャーミン
グな顔立ちをしている。官能的というよりは健康的で明るい美少女のイメージ。
なかでも一番気に入っているのが右の“黄道十二宮”の女性。端正な横顔が美
しい。髪を装飾的に描いている。そして、ビザンチンやスキタイに由来する髪飾り、
首飾りの煌びやかなデザインが印象的。

この女性をみてるとイタリア・ルネッサンスのボッティチェリが描いたヴィーナス
を連想する。また、ローマのヴァティカン美術館にあるフォルリの“ヴィオロンを弾く
天使”にも似ている。これを言うと笑われるかもしれないが、タレントの相田翔子
もこんな顔?

“ジスモンダ”などのポスターがこんなに縦長の大きなものとは思わなかった。
女優サラ・ベルナールが演じる作品をPRする媒体として多くの人の注目を集める
ため、色使い、絵柄は華麗で装飾性が高い。そのなかで面白いのが“メディア”。
我が子を殺した後だけに、メディアの大きな目が思いっきり点になっている。

もうひとつ興味を惹いたのがブロンズと金と銀メッキによる“少女の頭部”。バラ
ンスがよく、造形美を感じる作品である。ミュシャの画風がよくわかる満足度
150%の展覧会であった。

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コメント

ミュシャ女性像をボッティチェリやフォルリを引き合いに出す視点がいづつやさんらしくて素敵ですね。
個人的にはタレントの相田翔子も…
っていうのが、一番ツボにはまりましたが
(笑)

堺市に国内唯一のミュシャ美術館があるので、今度拙サイトにて訪問記でも書いてみましょう。

投稿: シルフ | 2005.01.30 00:59

to シルフさん
ミュシャの女性像、装飾的なデザインには魅せられます。
My女性画にあらためて何点か入れました。プラハに移って
からのパステル、油彩画に象徴派的な表現がみられるいい絵が2,3点
ありました。

次のターゲットは女優サラ・ベルナールがつけていたこれぞアールヌーボー、
金の“蛇のブレスレット”と“スラブ叙事詩”です。シルフさんに前、
教えてもらった堺市のミュシャ美術館を広島にいたとき、いつか訪問
しようと思っていたのですが、実現しないままこちらに来て
しまいました。シルフさんの訪問記は有難いですね。

投稿: いづつや | 2005.01.30 10:52

こんにちは。
私もミュシャは何故か距離を置いていたのですが
この展覧会でそれがぐっと近くなりました。
もう自分的には200%満足のいく展覧会でした。

都美の印象まで良くなってしまうので不思議です。

人気あるのも納得です。

投稿: Tak | 2005.01.30 11:28

to Takさん
今回は代表作がポスターをはじめ沢山でてましたので、当分ミュシャは
見なくていいです。プラハでの絵はパリとは雰囲気が違いますね。
アールヌーボーから象徴派へ変わっています。

ミュシャといえばリトグラフですが、この時代の油彩画にいいのがあり
ましたね。娘の肖像画とか。ここにでていた油彩とプラハ国立美術館に
あった“スラーヴィア”(前にとりあげた)を較べるとスラーヴィアのほうが
断然いいですね。名作は国立美術館というおさまるところにおさまっています。

投稿: いづつや | 2005.01.30 16:29

このミュシャ展、4月に名古屋へやってくるので楽しみにしています。何年か前にも大規模な回顧展があってそれも私としては印象が良いのですが、今回はなんだかとても評判がいいみたいですね。
今回は油絵も来ているんですよね? 版画で追求されている美意識がどう油絵に反映されているのか、とても気になります。

投稿: 桂田 | 2005.02.02 22:07

to 桂田さん
こんばんは。ミュシャのまとまった展覧会をみるのははじめてです。
画集に載ってる作品のオンパレードで興奮してしまいます。油彩画は
リトグラフとは違い、装飾性は控えめです。女性の目つきがきつくなっています。
大作“スラブ叙事詩”に結実するような前準備の作品のようにみえました。
象徴派的な絵でいいのがあります。上にのせた横顔の女性も気に入ってますが、
油彩の傑作が1枚あります。見てのお楽しみです。

投稿: いづつや | 2005.02.02 23:07

いづつやさん
こんばんは。
ミュシャ展、早速行かれたんですね。今日、仕事の途中で、上野駅で乗り換えたのですが、JRの公園口の改札前のチケット売り場はミュシャ展のチケットを買う人の長い列があって、ビックリでした。私は来週行く予定なのですが、混雑している予感・・・。満足度150%!すごいですね!私も100%を超える感動ができますように。。。いづつやさんが教えてくださったことを頭に入れて、鑑賞してきます。鑑賞した後、また伺わせてください。

投稿: Yuko | 2005.02.03 22:09

to Yukoさん
こんばんは。ミュシャは女性の人気が高いですね。
私もミュシャの絵をこんなに沢山みるのははじめてです。リトグラフは
ポスターとか商品の宣伝チラシとして制作されてますから、美しく、
装飾性豊かにつくらないと認められなかったのでしょうが、ミュシャは
人々の期待以上の華やかな、洒落た感じ、ときには妖艶な雰囲気をもつ絵を
描いたので時代の寵児になったんでしょうね。女優サラ・ベルナールが
バックにつけば鬼に金棒です。お楽しみ下さい。

投稿: いづつや | 2005.02.03 22:58

こんにちは。
もう一つTBさせていただきました。
キレイでしたよ、タイル。

投稿: Tak | 2005.02.09 12:45

to Takさん
ミュシャ中毒になりかけてますね。私もそれに近く、昔ビデオにとった
日曜美術館のミュシャ特集をまたみたりしてます。11日に放映
されるミュシャ番組2本のビデオ録画、スタンバッテいます。

投稿: いづつや | 2005.02.09 17:20

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