« 竹久夢二展 | トップページ | 葛飾北斎の肉筆画 »

2005.01.17

十人一色の国

銀座では海外ブランドの出店が相次いでいる。ルイ・ヴィトン、エルメス、
ティファニー、シャネル。。。今後も種〃のブランドの進出が計画されている
という。ブランド間の競争は熾烈である。より多くの顧客を獲得するため、
流行の最先端をいく作品、人気の商品を機能的でかつ洗練された展示空間に
ディスプレイし、購買意欲を刺激している。

日本人は流行に目ざとい。特に若年層、ジュニア層の服装、化粧品、食べ物、
髪型、音楽、クルマなどに対する好みはかなり速いテンポで変わっていく。
よくニーズは多様化しているという。十人十色ともいう。だが、このフレーズ
には注意が必要。

日本の流行シーンを見ていると、十人十色ではなくて十人一色。
一つの服装がはやると皆その服装を買い求める。バスに乗り遅れないため
まわりの人と一緒のものを買う。今はあまり見なくなったが、
女子高校生のルーズソックス、北海道から沖縄までこれをみんな
はいていた。これ、まさに十人、いや万人一色現象。
こういう傾向をみると日本ではニーズは多様化していない。時の流れを
瞬間〃でとらえたとき、ニーズの選択肢は極めて少ないのが実態。

だが、1年というスパンで考えるとニーズは多様化している。流行のサイクルが
非常に速く、好みがどんどん変わるのである。極端な言い方をすると、1週間は
みんな赤の服が好き、次の週になるとみんな黄色の服にかわり、赤には
見向きもしない、3週目はみんなの好みがいっせいに青の服にシフト
するといった具合。

日本人は昔から群れるのが好きな民族。良い悪いという
問題ではない。そういう体質、DNAだから変えられない。この群れの体質
に変化、流行好きが重なり、みんながいっせいに好みをスウィッチする購買
行動ができあがったのではないか。最近は中年の女性でも一斉にヨン様、
松健に殺到する。もちろん、インターネットの普及などにより商品、サービス
のアイテム数は増え、ニーズはバラエティになっているが、ボリュームで
みると十人一色現象の傾向がむしろ強くなっているのではないかと思う。
同じ業界なら昔は3位くらいまで生き延びられていたが、今は1.5位
までしかサバイバル出来ない。

お金儲けの上手い人は当たりそうな商品を大規模なプロモーションをかけて
一気に売りまくり、潮時をみてさっと市場から降り、次にくる流行を
じっくり考えている。商売はそう簡単にはいかないが、ビッグマネーを
稼ぎ出す人は何人もいる。いつの時代でも流行に早くライドした人が成功する。

|

« 竹久夢二展 | トップページ | 葛飾北斎の肉筆画 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 十人一色の国:

« 竹久夢二展 | トップページ | 葛飾北斎の肉筆画 »