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2005.01.11

山種美術館の新春日本画展

625山種美術館では恒例の新春日本画展を開催している。正月に相応しい富士、松竹梅、鶴などの吉祥画と今年の干支・酉(とり)にちなんだ作品が50点弱出品されている。

近代日本画の宝庫だけあって、巨匠たちの名画がずらりと飾られている。会場があまり広くないので、数をみたい人には一言あるだろうが、ここの常連客は出品作の質が高いのを知ってるので、数は気にならない。

山種美術館が一番沢山所蔵しているのは奥村土牛と速水御舟の作品。
御舟は先に回顧展をおこなったばかりなので、今回はお休み。
奥村土牛の絵は9点でている。そのうち、富士山を描いたのが
代表作“富士宮の富士”、“精進湖”など4点ある。そして、これも名作“軍鶏”
がでている。背景のない画面に鋭い目をした2羽の軍鶏が描かれ
ており、迫力がある。

優品がいくつもある中で、印象深かったのが杉山寧の鶴の絵。題名は“曜”
これまで2,3回みているが、いつみても魅了される。1970年の作で、
飛翔する鶴を下から見上げている。こういう視点が斬新だ。画家によると
明けていく大空の高さや広がりを描きたかったという。

鶴の絵では川合玉堂の“松上双鶴”がいい。色合い、構図が秀逸。本来、
松の上に鶴はいないのだが、中国の絵にこういう絵があり、これを踏襲し、
現代感覚で仕上げている。

このほか、福田平八郎の“梅と竹”、小松均の“赤富士図”などの前でも足が
とまった。安い料金(500円)で日本画の名品を楽しませてもらった。
そして、おまけがついていた。日本橋三越の平山郁夫展(1/11~30)の
招待券を頂いた。満足度150%の展覧会だった。

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コメント

いづつやさん、こんばんは。
今、ネットカフェからなのでスイスイ入れました~☆

山種美術館はいづつやさんのおっしゃる通り、本当にいつも質の良い日本画をみせてくれますね。新春、桜のころ...季節の節目に訪れたくなる美術館です。
いづつやさんの文章に誘われ、私も近々奥村土牛の絵を観に行きたいと思います♪

投稿: June | 2005.01.11 22:05

いづつやさん、こんばんは。
山種美術館は、ずっと訪問したい美術館ですが、未だご縁なく・・・残念です。
次に国立近代美術館に行くときには、必ずや立ち寄りたいと思っております。

50点ぐらいだとゆっくり見て疲れないのでちょうどいい大きさです。
大きな美術館や美術展は、それはそれで見ごたえがありますが、やはり
とても疲れますものね。

ところで、いづつやさんのブログに貼り付けてある画像が、とても大きくて
クリックするとノートパソコンの画面からはみ出してしまうので、いつも
小さいままみておりますが、大きさ調整する方法などありますか?
手動ではできないんです。(^^;

投稿: リセ | 2005.01.12 00:20

to Juneさん
こんばんは。新春の名品展ですから、いい絵がいくつも出てます。
奥村土牛の“富士宮の富士”が富士山の絵では一番気に
入ってます。これほど美しい白はないですね。
橋本雅邦の作品も見ごたえあります。どうか日本画をお楽しみ下さい。

投稿: いづつや | 2005.01.12 00:41

to Lyceeさん
こんばんは。既にご存知だと思いますが、山種と東近美、東博が
近代日本画の傑作を沢山持っています。私はこの3つの美術館の展示内容
を定点チェックしてます。山種にも是非、足をお運び下さい。

ご指摘の件、私も分かっているのですが、なにせPCに精通して
ないものですから、解決に時間がかかります。申し訳ありませんが、しばらくお待ち下さい。

投稿: いづつや | 2005.01.12 00:53

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