エミール・ガレのひとよ茸ランプ
9月に訪問した北澤美術館でみたエミール・ガレの“ひとよ茸ランプ”がサントリー美術館にもあった。細部が少し違うだけで、形はほぼ同じ作品だ。ガレはこのランプを何個も作ったのだろうか?
ガレの作品をまとめて観たのは北澤美術館と広島県にあるウッドワン美術館のコレクションだけだ。日本では北澤美術館が名品を所蔵しているとのことなので、諏訪湖まで行ってみた。うわさに違わず、ガレの作品が沢山ある。
館内にいる人の7割くらいが女性。ガレのガラス作品が女性の間で人気があるというのを実感する。ガラス工芸はジュエリーとおなじ感覚だろう。ミュージアムショップでは結構な値段のグッズが売れていた。
本館の最初の展示室に“ひとよ茸ランプ”が展示してある。サントリー美術館
所蔵のより印象深い感じがする。もう一つの代表作“フランスの薔薇”は新しくで
きた新館(本館から車で10分)にある。ピンクの色が綺麗で存在感のある名品
だ。エミール・ガレは自然を愛し、野山に生息するとんぼ、蝶、蝉や薔薇、ひとよ
茸、羊歯(しだ)などの草花を作品のなかに描いている。日本画の花鳥図からも
刺激を受けているだろう。
この美術館は一度には展示しきれないほどガレの作品を持っている。定期的に
訪れ、ガレの世界を楽しもう。来年江戸東京博物館でガレの没後100年を記念
した大回顧展が開催される(1/22~4/3)。北澤からも“フランスの薔薇”が出品さ
れるそうだ。前売り券はすでに購入したので初日に出かけよう。とても楽しみだ。
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コメント
エミール・ガレの“ひとよ茸ランプ”は、6体作ってます。
北澤美術館にある“ひとよ茸ランプ”は、ガレが亡くなるまで持っていてベットの脇に置かれていた物だそうです。
なんでもフランス政府より買い取りたいと頼まれた逸品で、出来映えはナンシーの美術館のとも比べ物になりません。
投稿: AK | 2007.08.22 11:15
to AKさん
はじめまして。書き込み有難うございます。
“ひとよ茸ランプ”は6本あるのですか!その
うちのベストのものが北澤美術館にあるとは
すごいことですね。
大変興味深い話しをお聞かせ頂き誠に有難うご
ざいます。ガレ好きとしてはなんとしてもナン
シー美術館の訪問を実現したいところです。
これからもよろしくお願いします。また、
気軽にお越しください。
投稿: いづつや | 2007.08.22 11:37