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2004.12.12

ジュリオ・ロマーノ

東京12チャンネルの<美の巨人たち>は毎週欠かさず見ている。
12/11の放送はジュリオ・ロマーノだった。マントヴァにあるという天井壁画
“巨人の間”はいつか見たい絵だ。この画家についてはあまり
情報がない。乏しい資料によると、1499年ごろペルージアに生まれて
いる。ラファエロと同じ出身。ラファエロが制作していたヴァチカンの
火災の間の壁画“ボルゴの火災”を彼の死後、ひきついでいる。

ジュリオ・ロマーノはラファエロの後継者といわれる。ラファエロの師匠、
ペルジーノもペルージアの親方だからペルージア一派だ。

ジュリオ・ロマーノはマントヴァのテ宮殿を1534年、10年の歳月
をかけて完成させている。この時35歳。天井壁画“巨人の間”は
ギリシャ神話の巨人族の終焉を描いている。どこを見ているのか
わからない、焦点の定まらない目つきをした巨人の顔つきは
どこか不気味だ。マニエリスト、ポントルモの描く人物と
似ている。この大きな天井画は現場でみると迫力ありそうだ。
一度見て観たい。

ロマーノがこの宮殿に携わっていたころ、1527年には皇帝カール
5世による残虐なローマ略奪がおきている。この事件で精神が
おかしくなった芸術家が一杯いるという。巨人の間もこんな時代の
空気を反映しているのかもしれない。


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