2013.06.18

アートに乾杯! ダ・ヴィンチの注目‘徴描写’は金髪

Img_2     復元想像‘モナリザ’(1503~06年 パリ ルーヴル美)

Img_0002_2     ‘キリストの洗礼’(部分 1472~75年 フィレンツェ ウフィッツィ美)

Img_0003_2     ‘ジネヴラ・デ・ベンチの肖像’(1478~80年 ワシントン国立美)

Img_0004_2     ‘音楽家の肖像’(1485年 ミラノ アンブロジアーナ美)

ルネサンスからバロックあたりまでの西洋絵画を前にして、仮に誰の絵が好きか5人あげてみてといわれたとする。これは難しい。5人になかなか絞りこめない。心を奪われる作品はいくつもあり、傑作絵画を生み出した画家たちは例えていうならヨーロッパアルプスにそびえる名峰のようなものだからである。モンブラン、マッターホルン、モンテローザ、アイガー、、どの山も雄々しく美しい姿で人々の心をとらえて離さない。

でも、ダ・ヴィンチ(1452~1519)が5人のなかに入ることは確定している。西洋画家のなかで特別の存在であるダ・ヴィンチ、運がいいことに新規に発見されたものは除き画集に載っている作品はすべてみることができた。描かれた人物画のなかでいつも目をこらしてみているのは3つ。スフマート、金髪の描き方、そして背景の風景に用いられた空気遠近法によって彩られた空のうす青。

ときどきフランスの工学技士パスカルスコット氏が08年にマルチスペクトル高解像度カメラを使って復元した‘モナリザ’をながめ、この絵が描かれたときの色彩を楽しんでいる。透明な絵の具を何度も々塗り重ねて描くスフマートという技法は究極の‘徴描写’、これはもう200%神業!そして、背景の空の紫がかったうす青。この神秘的な青に心を奪われる。

人物の描き方で夢中にさせるのは金髪。ダ・ヴィンチはヴェロッキオの工房にいたとき‘キリストの洗礼’の画面左にいる天使を描いた。この天使をはじめてみたとき、その水流の渦巻みたいに描かれた金髪の美しさに目が釘づけになった。金髪にこだわってみるようになったのはこの‘徴描写’が影響している。

1月ワシントンのナショナルギャラリーを訪問したとき古典絵画の多くはパスしたのだが、ダ・ヴィンチの‘ジネヴラ・デ・ベンチの肖像’の前には少し長くいた。この女性の顔には惹かれないが、金髪の精緻な描写にはつい引き込まれる。金髪の完成度の高さではこの絵が一番かもしれない。

6/30まで上野の東京都美で展示されている‘音楽家の肖像’も‘キリストの洗礼’の天使同様、目をひくのはきれいにカールした金髪。ダ・ビンチの作品は少ないので今年ワシントンと東京で2点の金髪‘徴描写’に遭遇したのは幸運だった。ミューズに贈り物をしておかないといけない。

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2013.06.17

アートに乾杯! 天才カラヴァッジョの‘徴描写’

Img_0001_2     ‘果物籠’(1597年 ミラノ アンブロジアーナ美)

Img_0007_2     部分拡大図

Img_0005_2     ‘バッカス’(1595年 フィレンツェ ウフィッツィ美)

Img_0003_2     ‘トカゲに噛まれた少年’(1593年 ロンドン ナショナルギャラリー)

絵画を宗教画とか人物画といったジャンル別にみたとき、夫々にすぐ思い浮かべる傑作がある。静物画の場合、愛してやまないリファレンス作品は3点。鑑賞した順番にあげると、セザンヌの‘リンゴとオレンジ’、カラヴァッジョの‘果物籠’、そしてシャルダンの‘木いちごの籠’。

このなかで特別な体験をしたのがカラヴァッジョ(1571~1610)の‘果物籠’。この絵をミラノのアンブロジアーナ美でみたときは時間がなかったためじっくりみれなかった。その驚くばかりの‘徴描写’を体験することになったのは2度目の対面のとき。

3年前、ローマでカラヴァッジョの大回顧展(拙ブログ10/5/13)が開催され、この‘果物籠’ははじめて館外で展示された。予約していたので開館するとすぐ入れこの絵の前にいるのは数人のみ。単眼鏡を使ってじっくりみた。そのときすごいサプライズがあった。それは梨や緑の葉についている水滴の表現(部分図を拡大で)。生の感覚をそのままとらえる‘徴描写’はこの水滴だけでなく、水が霧状になって飛び散っているところにも。隣の方と単眼鏡をまわしながらみたが、体が震える感激とはこのこと。本当にスゴイものをみた。

もう一点、夢中になったみた作品はウフィッツイからやってきた‘バッカス’。どこに注目したかというと画面左に描かれているワインのフラスコ。事前に得た情報によるとここにカラヴァッジョの顔が映っているという。ファン・エイク同様、カラヴァッジョも‘徴描写’をここで披露している。ところがである。単眼鏡を使って何度もみたが、その顔がつかめない。絵の前では幼稚園児に付き添いのお姉さんがお話をしている。その素振りからはカラヴァッジョの顔のことをいっているようで、手でフラスコを指している。

これは焦る。でも、最後まで像は確認できなかった。これはダリのダブルイメージみたいなもので、ひとつのイメージが固定するともうひとつがみえなくなるのと似ている。展覧会の図録にこの部分を拡大したものが載っており、ここのところかな?という気はするが確信はもてない。フィレンツェで再会することがあれば、もう一度挑戦したいと思っている。

ロンドンのナショナルギャラリーにある‘トカゲに噛まれる少年’にも大変魅せられる。視線が長くとどまっているのがガラスの花瓶を青白く輝かせる光の描写。カラヴァッジョの比類ない技術によって生まれた透き通るガラスの質感、これほど美しいガラスの花瓶はほかにみたことがない。

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2013.06.16

アートの乾杯! ファン・エイクの驚愕‘徴描写’

Img_0002_2     ‘ロランの聖母子’(1435年 パリ ルーヴル美)

Img_2     部分拡大図

Img_0005 ‘ファン・デル・パーレの聖母子’(部分 1436年 ブリュージュ フルーニンゲ美)

Img_0001_2     部分拡大図

西洋絵画のなかには油絵の魅力を存分に味わせてくれる作品がある。その一番上のランクにいるのがファン・エイク(1390~1441)。その画面は隅から隅まで対象を微細にとらえた驚愕の‘徴描写’でみたされている。

ルーヴルにある‘ロランの聖母子’はこれまで数回みた。はじめて対面したときはファン・エイクの画技のスゴさを知っていなかったから、こんな聖母子もあるのか、という感じで特別の思い入れはなかった。でも、今はちがう。絵画をいろいろみる機会がふえ、ファン・エイクの美術史における位置づけがわかってくると、本物との遭遇はかけがえのない楽しみであり一つのイベントになった。

そこまでこの画家にのめり込ませるものは何か?それは鮮やかな色合いと神業的な細密描写、この‘徴描写’でまだ確認していないことがある。ロランと聖母子の向こうに川のながれる風景をながめている二人の男が小さく描かれている。この二人や川に架かる橋、そしてそこにいる人たちは前回単眼鏡でしっかりみた。

まだみてないのは橋のもっと先に描かれたもので、右の川岸の奥にみえる緑の木にかこまれた建物。ここで火災が起きているのである(部分図を拡大で)!これが発見されたのは美術史家の元木幸一氏によると1970年以降とのこと。絵が描かれて500年以上も発見されずにいた!

ブリュージュのフルーニンゲ美にある‘ファン・デル・パーレの聖母子’は2年前幸運にもみることができた。この絵で夢中になってみたのが右の聖ゲオルギウスの身に着けている兜や鎧のリアルな質感。光沢のある金属の輝きが見事に描かれている。まるで本物の武具をみているようだった。

はじめての対面だから、聖母子や左の司教の衣装、そして寄進者のファン・デル・パーレの細密描写にも時間をさかなくてはいけない。そのため、聖ゲオルギウスの盾のところに映っている人物(部分図)を単眼鏡でみるのをすっかり忘れていた。この人物は絵を描いているファン・エイク自身。‘徴描写’は衣装のひだや老人の顔のしわだけでなく、盾への映りこみにまでおよんでいた。本当にスゴイ技である!

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2013.06.15

アートに乾杯! ‘徴表情’と‘徴描写’

Img_2     スネイデルスの‘猿のいる静物画’(部分 1630年頃) 

Img_0002_2     マセイスの‘両替商とその妻’(1514年 パリ ルーヴル美)

Img_0005_2     凸面鏡部分

タイトルの‘徴表情’というのは聞きなれない言葉かもしれない。これは‘お気に入り本’に載せているコロンビア大ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授の本‘選択の科学’(2010年 文芸春秋)にでてくる。

アメリカで‘人間ウソ発見器’の異名をとるポール・エクマンという心理学者は目の前にいる人物がウソをついているかどうかを95%の的中率であてるという。エクマンが手掛かりにしているのがこの‘徴表情’。ウソをつく人はわずか数ミリ秒(1ミリ秒は1秒の1000分の1)しか持続しない‘徴表情’でボロを出すことがわかった。

普通の人はこれに気がつかない。ところが、エクマンにはこれが読みとれる。‘徴表情’を見抜く訓練を重ねほかの人にはない能力を身につけていった。例えば、真実をいっている人とウソをついている人の映像をスローモーションでつぶさに観察したという。

じゃあ、こういう訓練をすると誰でも人がウソついているか見破れるかというとそう簡単ではない。エクマンは顔を生涯の研究テーマとしており、人間の顔だけでなく動物の顔もずっと見つづけている。その一例が猿、猿の瞬間瞬間の表情を観察して、猿がつづいて見せた行動と関連づけた。例えば、この表情をしたときは盗む、あの表情のときは攻撃する、またあの表情をみせるときは親愛の情を示す、といったようにさまざまな表情が行動の前触れだということをつきとめた。

こういう長年の観察に積み重ねにより、エクマンは‘徴表情’の瞬間がみえるようになった。なんともスゴイ話!では絵画の世界にも‘徴描写’(My造語)のスゴ技を使って絵を描いた画家がいるか、そこは長い歴史をもつ絵画、卓越した写実の技で見る者をあっと驚かせる異能の人はしっかり存在する。

ルーヴル美にマセイス(1465~1530)が描いた‘両替商とその妻’という風俗画がある。目が点になるのがカウンターの前に置かれた凸面鏡。下の拡大図でもわかるとおり、凸面鏡にはこちら側が映っている。老人が手を窓にかけ、向こうには教会がみえる。

よくまあ、こんなに細かく描けることと感心する。こういう神業的な技術が目を惹く作品は訓練に訓練を重ねた一握りの人間の手からしか生まれてこない。そしてミューズからは親方の称号が授けられることになる。

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2013.06.14

ブルージェイズ 川崎 勝利に貢献! 

Img_2

今日の試合でヤンキースの黒田、レンジャーズのダルビッシュ、ともにいいピッチングをしたのに勝ち星がつかなかった。一ヶ月近く勝ちがつかないと応援している側も気が萎える。

ヤンキースとアスレチックスの試合はなんと延長18回まで進んで結局、アスレチックスが2-3でサヨナラ勝ち。黒田は8回まで投げ通しヒット2本で2失点、これだけ好投しても勝ち投手になれないのは、打線が湿っているから。現在、ヤンキースには3割を打っている選手は一人もいない。この打力の低さは相当深刻。

このため、監督は毎日のように選手の打順を変えている。軸になるのはカノー。で、2番で打たせたり、3番で打たせりする。これは打順が前のほうが打席に立つ回数が多くなるから。大リーグは3番を打つ選手が最強打者。この考えがあるので、イチローが今日みたいに7回打順がまわってヒット3本をつらねても2番には引き上げない。あくまでも監督の頭のなかにあるのはカノー中心のオーダー。

ダルビッシュが登板したブルージェイズとレンジャーズの1戦、レンジャーズの打線が下降しているなか、ダルビッシュは7回をヒット3本の1失点に抑え試合をつくったが、勝ち越すことができすマウンドをおりたため、勝敗はつかなかった。試合は8回にブルージェイズが2点をいれこれが決勝点になった。

ダルビッシュはここ2試合、少ない失点がのりきったので防御率は2.64まで上がってきた。これはアリーグの4番目の成績、2番は岩隈の1.79.また、黒田は2.78で8番につけている。

このところブルージェイズのショートで先発出場している元気印の川崎、3回打席がまわってきたが、四球と犠打で得点にからむ働きをした。守備は無難にこなしている感じだが、打つほうはまだ余裕がない。それでも、毎日試合にでているせいか簡単にはアウトにならないしぶとさがでてきた。これは大きな変化。

やはり選手は場数を踏まないと自信をもってプレーできない。もうすぐ足の故障で戦列を離れていたレイエスが戻ってくるが、ショートでも出場はなくても、セカンドとかサードで起用されることは十分ありうる。だから、川崎は今監督に強くアピールしておかないといけない。今日のプレーは○、熱く応援したい。

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2013.06.13

トレド街角ウオッチングとスペインの食べ物!

Img_0001        トレドのタベーラ施療院

Img_0002      ダベーラ施療院にあるエル・グレコの祭壇画‘キリストの洗礼’

Img_0003               トルティージャ

Img_0004                   チュロスとホットチョコレート

2日前、BS日テレで放送された‘大人のヨーロッパ街歩き スペイン・トレド’(火曜日 夜7時)を楽しく見た。この旅番組はこれまでみたことなかったのだが、今年2月にみた大規模な‘エル・グレコ展’(東京都美 拙ブログ2/28)が強く印象に残っているので、TV番組雑誌で情報を得たとき‘見るマーク’をつけていた。

トレドは07年に訪問した。団体ツアーの場合、ガイドさんまかせのぞろぞろ歩きだから、有名なトレド大聖堂が街のどのあたりにあるのかよく頭にはいってない。とにかく、ガイドさんを見失わないように迷路のような石畳の道を歩いたという感じ。だから、番組のなかで案内役の2人の女性が紹介していた名所も見覚えのある場所は大聖堂とエスカレーターがあったところだけ。ほかの風景はまった記憶にとどまってない。

現在美術館になっているタベーラ施療院がでてきた。ここが所蔵するエル・グレコ(1541~1614)の‘聖アンナのいる聖家族’は1月の回顧展に出品されたので、敏感に反応する。中にある祭壇画はグレコの手によるもの。またトレドへ行く気になったら、ここは是非寄ってみたい。

女性が案内する旅番組はどうしても食べることが多くなる。07年と11年のとき食べたトルティージャ、これはじゃがいもをいっぱい使ったスペイン風オムレツ、なかなか美味しい。バールでもう一品食べていたのは豚肉のトマスソース煮込みのカルカムサス、これを食べたかはよく覚えていない。

11年スペインをまわったときはじめて胃袋のなかにいれたチュロス、女性たちはホットチョコレートにチュロスをつけて食べていた。ほかの番組でみたときもこんな風にぱくついていた。これは甘そうなので次回はこの食べ方でいきたい。

トレドをはじめて訪問した時お土産として買ったのが金属の装飾置物のダマスキナード、黒地に金の線を細かく埋め込んで模様をつくっているので見栄えがとてもいい。だから、つい買ってしまう。ところが、何年か経つと全体が錆びてきた。これには参った!

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2013.06.12

日本野球機構は呆れるほどひどい組織!

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今年のプロ野球は飛ぶボールの影響で打撃力の差が勝敗に大きくかかわってくるという話を先月書いた(拙ブログ5/11)。その飛ぶボールについて日本野球機構(NPB、球団の経営者団体)がようやく認めた。

これまでNPBはずっと仕様変更はしてないといってきたが、このウソが通じなくなったので本当のことを今頃明らかした。球団を経営する側の人間の考え方、行動にはいつもながら呆れかえる。選手やファンのことなどちっとも考えないまったくひどい組織である。以前からNPBには愛想をつかしているので、とくに驚くことは無いが、こういう隠ぺい体質、ファン無視の態度が繰り返えされると、相も変わらずダメな組織だなと思ってしまう。

NPBはボールをつくっているミズノにもウソをつかせていた。シーズンがはじまったらすぐボールが飛ぶことはわかるのに、なにを勘違いしたのか‘ボールの仕様は昨年と同じという方針でずっといくからな’、で2ヶ月半とおしてきた。この間球団サイドはなにもコメントしない。選手、監督、コーチ、解説者、ファンはみなわかっている。なにをいまさらである。

これだけホームランが飛び交い、乱打戦が多くなると打撃力があるチームのほうが断然優位。打てないチームは上位には食い込めない。もちろん、投手力がよくないと優勝にはとどかないが、今年は飛ぶボールなので、投手陣をそろえたチームでも失点を少なくするのは大変。勝負は打力で決まる。

NPBがボールの仕様をまた昨年のものに変えることはないのだから、ペナントを狙うのなら打撃の強化が最優先課題になる。飛ぶボールを利用した打ち方をよく考える、これは打撃コーチの仕事。ポイントはとにかく振り切ること、するとホームランが思いのほかでる。バッターは気持ちがいいはず。昨年はこのくらいのスイングではスタンドにとどかなかったのに今年ははいってくれる。みているファンも乱打戦のほうが楽しい。

投手は今年は厄年と思って打たれてもあまり気にしないこと。ボールのせいにしてしまう。また、バッターも打ち損じや打ち疲れがあるから、極端に慎重にならず持ち球を信じて投げる。それでOK。率直にいわせてもらえれば、投手陣には悪いがバッターが元気に打ち続けるのを楽しみたい。

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2013.06.11

マリナーズ 岩隈 7勝目!

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ここしばらく日本人投手トリオの勝ち星無しの試合が続いていたが、今日行われたアストロズとマリナーズの1戦で岩隈がようやく勝利投手になった。これで7勝目!

ここ数試合、岩隈の投球内容はまったくすばらしく、この試合でも7回を1点に抑え込んだ。チームの成績が振るわないので同じ西地区のレンジャーズ(現在首位)で投げるダルビッシュのように登板の度に中継してもらえないが、これだけいいピッチングをすれば、これからは投げる試合が放送されることが多くなるかもしれない。

岩隈の防御率は1.79にあがり、大リーズ30球団の先発投手のなかでは2番目の成績になった。勝ち星ではダルビッシュと並び、防御率ではぐっと差をつけた。だから、数字でみるかぎり現在岩隈はダルビッシュを上回っている。

好成績の秘密はその安定したコントロール、球種はストレート、フォーク、スライダー、カーズの4つだが、どの球も低めに決まるので、がぁーんと長打をくらったり、続けてヒットを打たれることが少ない。今、これだけ左右の低めにポンポンとストライクをとれるピッチャーはほかにいない。とにかく安心してみられるのがいい。また、四球を与えないことも失点が少ない要因になっている。

こうした安定したピッチングは昨年後半先発で投げるようになってから、ずっと続いている。アメリカのメディアがこれを昨年後半と今年を合算した防御率のデータで明らかにしている。岩隈の防御率はドジャースのエース、カーショーに次いで2番目の成績。先発投手として大リーグにデビューし、その投球術は加速度的に磨きがかかり今やトップのレベルに達している。これは本当にスゴイ!

岩隈のオールスター出場の可能性がかなり高くなってきた。このまま好投を続けて欲しい。

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2013.06.10

今秋 見逃せない日本美術展覧会!

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この秋に開催される日本美術の展覧会で期待大なのは東博の‘京都 洛中洛外図と障壁画の美’(10/8~12/1)。チラシの裏には京博がカリカリきそうなキャッチコピー‘京都でも見ることのできない京都’が踊る。そこまで刺激しなくてもいいのに。

お楽しみは‘洛中洛外図’、国宝・重文に指定されている7点を全部展示するというから豪華なラインナップ。それらは
★国宝 狩野永徳の‘上杉本’ 米沢市上杉博
★重文 岩佐又兵衛の‘舟木本’ 東博
★重文 ‘歴博甲本/町田本’ 国立歴史民俗博
★重文 ‘歴博乙本/高橋本’ 国立歴史民俗博
★重文 ‘勝興寺本’      富山 勝興寺
★重文 ‘池田本’        岡山 林原美
★重文 ‘福岡市博本’     福岡市博 

05年上杉博までクルマを走らせ念願の‘上杉本’をじっくり時間をかけてみた。そのとき03年ここで‘洛中洛外図’の特別展が開かれ、7点のうち‘舟木本’と‘池田本’、‘福岡市博本’を除く4点が展示されたことを知った。だから、東博の展覧会はそれ以来のビッグな‘洛中洛外図展’、これは見逃せない!

まだ出品作の全容が明らかでないがほかの風俗画、例えば‘四条河原遊楽図’などもどどっと結集するような気がする。5年前渋谷のたばこと塩の博物館であった‘近世初期風俗画 躍動と快楽’をぐっとスケールアップした感じの風俗画展になるのではなかろうか。

やきもの展でスゴすごそうなのが‘光悦展’(10/26~12/1 五島美)と‘井戸茶碗展’(11/2~12/5 根津美)。ともにやきものの展覧会では定評のあるブランド美術館、名品が沢山みられるにちがいない。開幕が待ち遠しい。

お気に入りの近代日本画家の回顧展が横浜で3つ開催される。横浜美では‘横山大観展’(10/5~11/24)をまずやり、そのあと‘下村観山展’(12/7~2/11)。そして‘今村紫紅展’(11/2~12/8)が三渓園で行われる。また、東近美の‘竹内栖鳳展’(9/3~10/14)も注目の回顧展。

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2013.06.09

後半展覧会の鑑賞計画!

Img_2     モスクワ プーシキン美術館 別館

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今年前半に鑑賞を計画していた展覧会は一部パスしたものもあったが、ほど予定通り出動した。で、心は後半に開催される展覧会のほうへ向かっている。

美術館のHPをサーフィンして情報をゲットしたりチラシがいろいろ集まってきたので、後半どこの美術館でどんな展覧会が開かれるかおおよそつかめてきた。いつものことだが、デパート系の美術館の情報が少ないのがもどかしいが、1ヶ月先くらいまではわかっている。こうした展覧会情報はもう少し情報を加えて7/1に紹介する予定。

そのなかでお楽しみのものを先出ししてみたい。最も期待しているのが横浜美で7/6から開催される‘プーシキン美展’。今は愛知県美で行われており(4/26~6/23)、これに合わせてBS朝日が4月に放送された‘世界の名画’でプーシキン美自慢のコレクションに光をあてていた。

1月に念願のフィラデルフィア美を訪問したのでビッグ美術館で残るはこのプーシキン美のみ。番組によるとここは本館と別館に分かれており、本館に古典絵画、そして別館に19~2世紀ヨーロッパ・アメリカ美術が展示されているようだ。

具体的な計画ができているわけではなのだが、なんとしてもこのプーシキンには足を踏み入れようと思っている。そう心に決めてはいるが、今回日本にやって来た作品はそれをぐらつかせるほどすごいラインナップになっている。画集で追っかけマークをつけていたのがアングル、ルノワール、ゴッホ、、ゴーギャン、アンリ・ルソー、ほかにもプッサンやモネなどもある。

とくに期待を寄せているのがルノワールとルソー、今年わが家はルノワール、クリムト、ルソーイヤー。ルノワールは三菱一号館美でクラークコレクションに遭遇し、アメリカでもフィラデルフィア美、フィリップスコレクション、METで心を浮き浮きさせてくれる傑作をみることができた。その締めくくりが横浜におでましいただくジャンヌ・サマリー。対面がもうすぐ実現する。

ルソーは‘詩人に霊感を与えるミューズ’、これもすごく楽しみ。またゴーギャンの‘エイアハ・オヒバ(働くなかれ)’も待ち望んでいる一枚、ゴーギャンの絵はエルミタージュとこのプーシキンにいい絵がごそっとあるが、そのなかの傑作2点が日本で公開された。‘果実を持つ女’(エルミタージュ)と‘その名はヴァイラウマチ’(プーシキン)、そして今回‘働くことなかれ’。大いに期待したい。

1月アメリカで現代アートの目慣らしをだいぶやったので、国立新美で行われる‘アメリカン・ポップ・アート展’(8/7~10/21)に対してはかなり前のめり状態。作品の詳細はまだ不明だが期待はできそう。はたして、ウォーホル、リキテンスタインのプラスαはいくつでてくるか、とても楽しみ!

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